luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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判決文を見る(閲覧)のは、必ずしも簡単ではない。

昨日の 2014-09-21 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック の続きと言うか、関連内容です。
判断するのは判決文を見ての後、という話ですが、判決書自身は確かに一般公開が原則ですが、だからと言って普通の人が簡単に見に行って理解できるか、と言ってそうではないと思います。
判例タイムズ等、実際の判決文を熟読している人は自明だと思いますが、判決文はそんなに簡単に理解できる文章ではありません。独特の言い回しがありますし、下手をすると意味を逆にとってしまいそうになるような書き方になってたりします。場合によっては長文になったりもします。
各裁判官の補足意見が入ってたりもしますので、読みこなしが結構大変です。
また、民事裁判なら確定前は判決を出した裁判所に行かねばなりませんし、刑事裁判でも第一審に対応する検察庁に出向く必要があります。そこで閲覧する訳ですが、コピーとかはできませんので自力で読みこなす必要があります。
要するに法的知識が無いと、判決文を閲覧するのは大変です。
そういう意味では、判決文を読めば状況は簡単に判明するよね、と安易に考えていると、足元をすくわれることになる、という事は覚えておいてください。一般公開の原則があるからと言って、必ずしも、それが一般に簡単に知る状態にあるか、というと、そうでもないのです。
だから判例タイムズや、判例時報などが重宝されるのですよ。なお、実際の閲覧については あの裁判の判決について知りたい! 関係者以外でも「判決文」は閲覧できるの? - 弁護士ドットコム あたりをご確認ください。