多忙ゆえに、まとまった記事を書くのが土日になりそうな予感がする...。
ともあれ、最近見聞きした中で感じていることは、世の中に「ハンディキャップ」の意味を正しく捉えていない層が、けっこう居そうだ、という事。
「発達障害」についても*1そうだし、てんかん、鬱病などの精神障害*2などでも典型的だが、ハンディがあり、本人が普通に生きていくことに対して、非常に努力し、負担を負っている、というのが、「ハンディキャップ者」だ。
これ以外にも、身体障害や、内臓疾患、各種の持病、また癌ザバイバーに関しては闘病者として、色々なハンディ、負荷があり、一見穏やかに暮らしているように見えて、白鳥が水面下で必死に水掻きのある足をバタ足しているかのごとく、懸命な努力を行っているのが、「ハンディキャップを持つもの」です。
...という事は、一見普通の生活をしていても、大変に苦労が大きいことも意味する。
で、そういったハンディキャップ者に対して、それを持たない人が、何も考えずに言う言葉が、「努力しなくては」とか、「甘えるな」とかいう言葉。
これは、実際のハンディキャップ者も使ってしまうので、結構、根が深いのだが、本来、努力をしていて、負担を感じている人に、そういう言葉を使うのは、どういう状況になるか、考えて欲しい。
...そうなのです。
辛い状態の相手に、さらに努力を強いたり、努力が大事だよ、と無意味な激励をすることになるのです。
...これが相手に、「時に不快感を持って、言った意見が受け取られる」理由です。
その状態に必要なのは、「労わり」や、それこそ「甘え」であって、さらなる努力ではなかったりするのですけどね。...「既に、相手は努力をしている」わけなので。
なかなか、理解することは難しい、と思うけど、ハンディキャップ者に「努力」を強調したり、「甘えている」と言うことが、相手に奇妙な表情を生んだら、その視点で、もう少し考えてもらえれば、と思います。
ハンディキャップ者は、一見、何もしないように見えて、「常に努力をしている人」なんですよ。
関連リンク*3
『周囲に発達障害者・障害児がいても いなくても、それがどういうものか 意外と知られていない、ということ。 - Togetter』*4
『発達障害を理解するために。 - Togetter』
『厚生労働省:政策レポート(発達障害の理解のために)』『http://ameblo.jp/moonsun3/entry-11225565023.html』
『http://ameblo.jp/moonsun3/entry-11231423510.html』『★★★HOPE★プロジェクト★★★知ってほしいキャンペーン』
『「ハート・プラスの会」』『http://www.gsic.jp/support/sp_07/index.html』
*1:自閉症や、アスペルガー症候群など、多様な症例がある。育て方が正しければ治るなんて、噴飯ものの症例ではない。例えばここ→『周囲に発達障害者・障害児がいても いなくても、それがどういうものか 意外と知られていない、ということ。 - Togetter』。
*2:脳神経障害を含む。
*3:参考情報を追加しました。
*4:勿論、患者自身が語る症状は偏り、誇張表現なども含みます。...なので、そのままを受け取るのも問題です。あくまでも「一例」という感じで受け取るのが良いと思います。 本当に理解したい場合には、医療者などが纏めた「一定基準を基に、査読した資料」を参照するのが、最適です。
*5:ちょっと話がずれるけど、こういう行動を強いる、健常者もいます。