luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

鹿レバー生食、リスク知識を、忘れずに。

そもそも、生の肉を食べる、という事は、基本的にリスク要素なんで、「気をつける」というのは言うまでもないことなのですが。結構知られていなくて、無造作に食べたりする人も出そうなので。
鹿をワナにかけて狩り、解体して料理するまでの一部始終の全記録写真 - GIGAZINE』という記事がありました。なお、結構生々しい画像もあるので、閲覧にはご注意を。
で、本題ですが、『E型肝炎ウイルスの感染事例・E型肝炎Q&A|厚生労働省』より。

我が国では2003年4月の兵庫県における野生シカ肉の生食を原因とするE型肝炎ウイルス食中毒事例が、特定の食品の摂食とE型急性肝炎発症との間の直接的な因果関係を確認した最初の事例となりました。また、英科学誌「Journal of General Virology」2003年9月号掲載の報告では、北海道で市販されていた生豚レバーの一部からE型肝炎ウイルスの遺伝子が検出され、加熱不十分な豚レバーから人への感染の可能性も示唆されています。さらに、2005年3月に福岡県で野生イノシシ肉を喫食した11名中1名が、E型肝炎を発症し、ウイルス遺伝子検査でイノシシ肉との因果関係が確認された事例も報告されています。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/08/h0819-2a.html

はい。つまりは、状況的には非常に怖い話なんですね。...E型肝炎の感染が。
ちなみに、E型肝炎は、どういう病気かといいますと、『http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/k04_13/k04_13.html』より。

E型肝炎は、従来、経口伝播型非A非B型肝炎とよばれてきたウイルス性の急性肝炎で、その 病原体はE型肝炎ウイルス(HEV)である。E型肝炎の致死率はA型肝炎の10倍といわれ、妊婦 では実に20%に達することがある。

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/k04_13/k04_13.html

基本的な死亡率は、1〜2% という事ですが、これは A型肝炎に比べて 10倍。そもそも、死亡率が数パーセントに達しているというのは、なかなか怖いです。
後、実際の事例が「鹿肉で出ている」というのも、知っておいた方が良いのではないでしょうか。


今日は、野生動物の生肉のリスクについて、ちょっとした知識を紹介してみました。
まあ、ご自分で覚悟して食べる分には良いと思いますけど。

関連リンク
鹿をワナにかけて狩り、解体して料理するまでの一部始終の全記録写真 - GIGAZINE

E型肝炎ウイルスの感染事例・E型肝炎Q&A|厚生労働省
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k04/k04_13/k04_13.html

食品安全27 生食用食肉(牛肉)のリスク評価