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近年の傾向に、ちょっと考察。「多胎児妊娠のリスクと、特徴」

発端はこれだった。

娘が今日天国に旅立ってしまった。 - VIPPER速報 | 2ちゃんねるまとめブログ
なかなか、考えさせる内容で。医療の側面からも、結構参考になりそうな描写がいっぱいある。
ま、内容はリンク先を読んでもらえば良いです。
ちなみに、ここらあたりの映像を準備しておくと、気持ちの整理に良いかも。

Eric Clapton/Tears in heaven - YouTube
Eric Clapton - Tears In Heaven (Official Video) - YouTube

(歌詞の和訳と、2004年以降、歌われなくなった理由。)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~attic/songs/english2/53tearsinheaven.htm


肝心なのは、この先。
この方、双子の妊娠なんです。で、ちょっと医療関係者と話していて、多胎妊娠って頻度的にそういう事あるかも、という話題になって、個人的にちょっと調べたら、色々考えさせられたので、資料的に今日はそんな記事を。
〔多胎妊娠の管理シリーズ〕 多胎妊娠の実態とその予防 筑波大学臨床医学系 産婦人科講師 斉藤正博』より。

はじめに

近年多胎妊娠は明らかな増加傾向にあり,妊娠合併症や異常分娩,新生児合併症を増加させるため,看過できない問題となっている.多胎妊娠増加の要因として不妊治療の普及が注目されているが,双胎では妊産婦の高年齢化も見逃すことのできない要因である

http://www.jsog.or.jp/PDF/52/5201-015.pdf

...どうやら、近年、多胎妊娠が増加している傾向にあるらしい。増加傾向の背景として、不妊治療が挙げられている。また、妊産婦の高齢化も双子の妊娠の要因として挙げられているようだ。
なるほど、不妊治療では排卵の促進や、卵子採取など、単一のみ排卵とは限り難いのかも知れない。
まあ、私は詳しくないので、ここは端折ります。
ちなみに、多胎妊娠のイメージは双子の場合、こんな感じ。→『サービス終了のお知らせ - gooベビー*1
なお、色々問題が起こる場合の内容として、『サービス終了のお知らせ - gooベビー』より。

双胎間輸血症候群(そうたいかんゆけつしょうこうぐん)とは?

胎盤を共有している一絨毛膜性双胎の場合、赤ちゃんに送られる血液量が偏る「双胎間輸血症候群」に陥ってしまうことがあります。その場合、血液が少ない赤ちゃんの発育が極端に悪くなったり、多量の血液が送り込まれる赤ちゃんの心臓に負担がかかる心配が。

http://baby.goo.ne.jp/member/ninshin/shinpai_baby/4/01.html

勿論、問題が起こる要因は、こればかりではない。が、多胎妊娠の状態により、色々気をつけなければならない内容は起こり、これはその内容のひとつのようですね。
ちなみに、冒頭の話は二卵性なので、一番右側のタイプだと思われます。この現象とは違う話ですね。


最後に、多胎妊娠支援の文章を紹介します。
多胎育児支援ハンドブック』より*2

現在、年間出生児のおよそ 50人に 1人が多胎児、年間に出産する母親のおよそ 100人が多胎児の母親です。

http://www.tatai-ikuji.jp/handbook.pdf

文中にもあるが、これは自然状態の二倍となっているようで、母親のうち、1% が多胎児の母親ということです。通常は 0.5% くらいなんですね...。
多胎児は、妊娠・出産へでハイリスク出産となることも多く、また育児での困難も大きい、とされています。確かに手間は単純に言って、子供が増えれば増えるほど大変です。
また、その事情により、多胎児の健康度が低いことが懸念されており、こういったハンドブックが作成され、支援が必要であろうと考えられているようです。実際、多児妊娠が判明した段階で、そういった事実は知らされ、早期に支援に対する知識取得を行うように、促されると思います。
このハンドブックの 4頁に、実際のリスクが記載されていますが、多胎妊娠では早産・低出生体重のリスクがあり、単胎児の 10倍近くのリスクと考えられているようです。
また、死産率・周産期死亡率・乳児死亡率は、実数は少ないながら、単胎児と比べ、2〜5倍との事です*3
特に高齢出産の初産だった場合などは、心理的な負担、体力的な不安要素も大きい。そういう場合には、医療的な側面からも、また、両親を取り巻く環境の側面からも、注意深く支援が行われる方針が採られると推測されます。


本日は、調べていたら、近年の多胎妊娠の傾向が見受けられたので、多胎妊娠にまつわる情報を調べてみました。詳しくは紹介資料を読んでみてください。
なお、冒頭の話、良い話の内容ばかりではなく、考えさせられる話もあります。...最後の方に出てきますが、安楽死にまつわる話です。集中治療室に入った後、医療方針をどう決めるか、親の子供への判断は、どうなるのか。非常に示唆的な、医師との会話が出てきます。
これ、状況によっては、物凄く悩む話だと思います。リンク先の話では、良い終わり方*4だったように思いますが、状況によっては深刻な場面も出現すると思います。
これについては、それについて書かれた書籍*5を紹介しておきます。

関連リンク
娘が今日天国に旅立ってしまった。 - VIPPER速報 | 2ちゃんねるまとめブログ

Eric Clapton/Tears in heaven - YouTube
Eric Clapton - Tears In Heaven (Official Video) - YouTube

(歌詞の和訳と、2004年以降、歌われなくなった理由。)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~attic/songs/english2/53tearsinheaven.htm

〔多胎妊娠の管理シリーズ〕 多胎妊娠の実態とその予防 筑波大学臨床医学系 産婦人科講師 斉藤正博

サービス終了のお知らせ - gooベビー

多胎育児支援ハンドブック

参考書籍
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*1:リンク先に、各タイプの図があります。

*2:ちなみに、ファイルから文字列コピーできないので、手打ちしています。typo あったら、ごめんなさい。

*3:資料にもあるが、予後は良好なことも多いようですね。

*4:お姉さんの方が亡くなったのは、悲しいことですが。

*5:ロハス・メディカルの熊田さんの著書です。