luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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アマガミ 7、上崎裡沙、の場合。

アマガミ主要エンティング終了記念の連載企画、です。
アマガミの人物の心象群像についての感想を、一人一話ずつ、毎日語る予定です。
緊急時には、途中に他記事エントリーが入りますが、基本は連載の予定。


エントリー記事の性格上、ネタばれもありますので、未プレイの方は読まない方が良いかも。一応、最初に表示される部分には、ネタばれを含まないようにはしますが...。

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そして、7巡目に始まる、この方のイベント。
実際には、「自分の今後を期待する気持ち*1」になると、自分の後を追う誰かのイベントが追加され始め、謎の気配も発生*2する。
おまけに、二年前に実は何があったのか、何故、呼び出した女性が来なかったのか、そして、来させなかった理由の本当の意味が語られます。
そういう意味では、この裡沙ちゃんのイベントっていうのは、この物語を支える骨の部分、竜骨の部分が語られる、という大事な意味を持っているのかも知れない。なかなか隠れているけど、単純な隠しキャラという訳でもない、意味深なキャラ*3です。
最初、この上崎さんの登場抑制イベントなんてのがあるのを知らずに、他キャラの BEST END を迎えてしまい、アレ?と思ったのだが、そういう位置づけのイベントがあったのに気付き、そのイベントは選択せずに行動したら、意中の相手がソエン化するイベントが発生*4し、彼女が姿を表しました*5


彼女から感じられたのは、思いこみの強さ、感情の秘めたる激しさと、その危うさ、です。
実際には、一番最後で紹介する方とも背反条件になるので、実はもう一つ隠れた条件がある訳だけど、彼女を選んだ場合には、彼女が妨害工作を行ったキャラに、彼女は一人謝罪に出向く事になります。
それが、彼女の GOOD END に繋がる訳だけど、彼女自身の行動への彼女の懺悔という事を考えると、彼女の背負ってきたもの、というものも結構大きなものがあります。彼女は、真の幼馴染*6でもあるし。
私は、彼女の行動には同意しない*7けど、彼女が今まで、そういう行動を続けた気持ちは分かる気がする...。
そして、彼女が、そう行動し始めた、最初の切っ掛けになった、二年前の蒔原美佳さんというのが、そういう行動が人にどんな影響を及ぼすか、と考えると*8、なかなか罪深い行動だったんだな、と。
主人公を笑い物にする、という意図を知り、二年前の発端に関与し、そして、その罪の意識からか、主人公の影での見守りと、密かな妨害に徹した二年間。
彼女の幼少からの好意を考慮に入れても、結構つらい体験だったんじゃないのかな、と思う。人によっては、ここで心を歪ませてしまう人も出てくるかもしれないが、彼女はそこまでには至っていないように思う。


エピローグで、頑な心にも余裕が見え始めた姿が語られていて、それが未来に良い方向で繋がってくれればよいかなあ、と思いました。
イベント自体は短いですが、シーンの言葉は、結構重いですよね。...上崎裡沙ちゃんのイベントは。
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*1:選択肢で、それを選ぶと。ちなみに、ここの選択肢、実は隠れ選択肢がもう一つありますが、それは次回。

*2:最初、理科準備室のイベントは何かな、と思ったら、これは隠し通路の伏線だったのね...。ここで誰が登場するかは、最後の一人で語りましょう。

*3:そういう意味では、ときめきメモリアルなどの館林さんとは、ちょっと位置づけがちがうのかも。まあ、イベント発生の行動は似ているけれど。

*4:これ、結構つらいイベントですね。

*5:そういう意味では、彼女はまさに裏のキャラクターなんですね。エピローグでもエンティング・クレジットはありませんし。

*6:桜井さんもそうですが、裡沙ちゃんは影の幼馴染ですね。日が当った処にできる、人影みたいな感じです。

*7:起きた事を話してくれていれば、違う展開もあったかも。まあ、その人の性格とかもあるから、彼女が、そう行動したのも、仕方ないとは思いますが。

*8:軽く考えて、そう行動したのかもしれないけど。