luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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アマガミ 8、美也、の場合。

アマガミ主要エンティング終了記念の連載企画、です。
アマガミの人物の心象群像についての感想を、一人一話ずつ、毎日語る予定です。
緊急時には、途中に他記事エントリーが入りますが、基本は連載の予定。


エントリー記事の性格上、ネタばれもありますので、未プレイの方は読まない方が良いかも。一応、最初に表示される部分には、ネタばれを含まないようにはしますが...。

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多分、一連のシリーズをプレイしていたり、この作品が初めてでも、勘の良い方は最後のイベント連鎖のキャラは分かるのではないかな。
ええ、主人公の妹、登場人物の状態を毎夕報告に来てくれる、妹の美也、です。
彼女の関連イベントの前に、上崎裡沙ちゃんの選択肢で、選ばなくてはならない選択肢があるので、謎の理科準備室のイベントの登場人物が、誰だったのかが明かされます。その人物が、上崎裡沙ちゃんのイベント時に、鍵が閉まっているはずの、隠され部屋に入室してくるからです。
現れるのは、妹の美也。彼女と、上崎裡沙ちゃんの間で、隠された二年前のエピソードにまつわる、さらに隠されたエピソードが展開します。ここで明かされるのは、何と、妹が主人公に呼びかける「にぃにぃ」の発端です。
...これ、上崎裡沙ちゃんが、主人公に呼びかけていた呼称で、幼いころ、裡沙ちゃんが、もう少し身近にいたことが語られたりします。


ここら辺の微妙なニュアンスはイベントを通じてもそれとなく語られるだけなので、その後、多分疎遠になっていったあたりとか、自分の想像で補わないと、結構理解が難しい会話かもしれません*1
妹が登場する選択肢を選ぶと、主人公と上崎裡沙ちゃんの仲が成立する事はなく、主人公のエンティングは非常に寂しいものになりますが、まあ、一回はそういう雰囲気を、ゲームの中で味わってみるのも良いかもしれません*2


その後に、ゲームの最初に戻り、妹関連の選択肢が出るイベントで、そちらを選ぶと、美也関連のイベントが自動発生します。ラストだけは、他キャラクターとクリスマスデートを過ごさないようにする必要はありますが、それ以外は特に注意は必要ないようです。


一番最後に、クリスマス当日に自宅にいる主人公と、美也とのイベントが発生*3します。
迷い子猫の母親を、雪の降る中*4捜して見つけ出すイベントですが、めでたく親猫が見つかって喜ぶ中、子猫が親猫にやった事が「アマガミ(甘噛み)」。ここで、アマガミの意味が語られます。
会話自体は、他愛のない、クリスマス・イブ当日の兄妹の会話ではありますが、身近にいる肉親として、家族として、困った時には互いに支えようと語られる、何とはなしに暖かいエンティング*5です。


私自身には、妹はいません*6し、多分居たとしても、仲が良い兄妹になるとは限りませんが、親に「妹が欲しい」と駄々を言って困らせた、幼少の思い出を思い出してしまいましたね。このエンティングを見ていたら。


...そんな、ちょっぴり微笑みが漏れるエンティングを迎えて、一連のアマガミのヒロインの感想連作、連載シリーズを閉じたいと思います。最初、ゲーム開始前は少したかをくくっていた面もあったかも知れませんが、こうやって終わってみると、それぞれのヒロインに、それぞれの想いや、本人たちの心象がほの見えて、結構味わいがありました。


特にこのゲームの基礎になっている、上崎裡沙ちゃんがらみのイベントは、美也のエピソードとも絡み、妙に気になる内容だったように思います*7
絢辻さんの頑なさとか、森島さんのボケボケな処とか、それぞれヒロインごとに色々な魅力があります。


ここまで読んできて、さすがにゲームを未プレイな人はいないかとは思いますが、もしプレイした事がないのであれば、一度やってみる事をお勧めします。久しぶりに、いわゆる「恋愛もの」のゲームをしましたが、とても楽しかったですね。
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*1:ここの会話の流れを考えると、上崎裡沙ちゃんの身にとっても、結構厳しいイベントになるような気がする。彼女はこのイベントの後、その世界では幸せになれたのか、少し気になりますね。

*2:リアルでは、普通にありえる話なので、ハッと我に返って、ゲーム中に素に戻らないように、注意(苦笑)。

*3:その前の自動発生イベントも、このイベントの伏線にはなっていますね。

*4:このゲーム中では、イブの特定の時間に雪が降り出す設定になっているようですね。私はここで、過去のヒロインとの思い出が頭の中をかすめました。

*5:最後の落ちに、美也もアマガミするし...。

*6:従姉はいるが、友好的な会話はあまりした事がない。というより、あまりに住んでいる環境が違い過ぎて、会話自体なかなかしない。

*7:彼女自身も、かなり必死な感じがありますからね...。頭を撫でてもらって嬉しがるシーンとか、「裡沙ちゃんのしたい事。」と主人公に言われて、「いか焼き食べたい。」とかのシーンは、何気に胸に熱いものが込み上げてきてしまいました。