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男女間に於いて、女性の聡明なる事を忌避する事例は、何を意味するか。

そもそも、世間に良く言われている程、女性の頭の良さを忌避する事例は、多くないと考えています。
自分の同僚などと話をしていても、またSNS等での話題であっても、「頭が良い」から、その女性から逃げる事例はあまりありません。また、付き合う際にも、女性が頭がよかったらいいか、という答えは、基本的に「はい」と答えると思います。
良く考えて頂きたいのですが、女性が恋人や、妻であった時に、自分が在宅でないと愚鈍さ故に過ちを犯してしまう程の人間であった場合、安心して付き合うことが出来ますか。また、それほどまででは無いとしても、ある程度は高度な話題について、ある程度は適切な会話が出来る程度には、聡明である事を望みませんか。


でも、時には女性の聡明さを望まない論、というのも発言されますし、それを明言する人、肯定する人も居ます。現実に居るではないか、という反論も予想されます。
私は、それについては、大きく分けて二つの源流があると見ています。
一つは、女性を「従属的な属性を持った存在とした扱いたい」という、表層には明確には表さないものの、差別的な心理を潜在意識として携えた人々。女性専任の募集人員の担当業務に「接待」とか書いてしまう事例がこれに当たるでしょう*1。女性の魅力の大きな部分を、本人の人格ではなく、美貌においてしまったりします。
そして、もう一つに、こちらが重要な論点なのですが、対象となる女性の聡明さに、一点、重要な曇りがある場合です。
これはどういう事かというと、これは頭の良さに限らないのですが、その人の優秀なる部分を、本人の人格の良好さを示す行為のために使わずに、相手への威嚇に使う場合です。


女性の中でも、少数ながら精神的なDVに興じる人が居ます。
女性の良好さを示す指標として、美しさが過去は使われていた関係で、自分の美ゆえに、それを利用しての相手への精神的なDVを行う人は良く知られています。いわく、「美人は冷たい」など。マンガなどでも、美を鼻にかけて、他者を虐める人物がステレオタイプとして描かれていたりします。
そのような方の類型で、自分の聡明さを、相手への精神的なDVに使う人は実在します。私の数少ない経験でも、実在していました。
男性の嫌う、聡明な女性の中には、明らかにそれを指し示して言っている場合があります。私も、そんな人は好きではないですね。
ここで二つ挙げた、前者については男性の愚かさを示す事例ですから、女性の皆さんはあまり気に病む必要はないと思いますが、後者については男女を逆にしても成立する、精神的DVの避けるべきモデルケースだと思いますので、これに該当していないかは、気にした方が良いと思います。
ご本人が知らず知らずのうちに、そういった類似行為を繰り返していないか。そして、それ故に、相手に嫌われる事態になってはいないか。...そこは気にした方が良いと思います。


人間関係に何か問題が発生しているときに、「相手への尊厳がちゃんと生じているか」を考えることは、常に重油です。それは、何気なく気づかない原因も、気づかせてくれます。

*1:某省庁の募集で、最近炎上騒ぎがありましたね。あれも酷いものでした。