luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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婚姻。法律婚、事実婚、それ以外に関わる、愛憎の境界線は何処に?

婚姻、夫婦の姓と戸籍を考える(1)。 戸籍の始まり。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック の補足のような話です。
婚姻、つまりは他人同士の結婚の結びつきの話の場合、法律関係への考察には、家事事件への視線が欠かせないように思います。家事事件の内容については、裁判所|夫婦関係や男女関係に関する調停 あたりの内容をお読みください。...要するに、婚姻にまつわる、多様な人間関係の争議、調停の話題です。
幸せに結婚式を挙げたり、式をしなくても、共同生活を始めたりする時には、あまり考えないのかも知れませんが、他人同士である夫婦にとって、やはり諍いは発生します。
それがどんな経緯を辿るのか。雨降って、地固まる、になるのか。...それとも、破壊的な方向にまで至ってしまうのか。婚姻、人間関係に伴う法律手続きの考察は、法律婚事実婚に限らず、その部分がある事を意識していないと、問題点がぼやけます。
何も人間関係に問題が起きず、何か起きた時に、双方に均衡に責任が分担されることが約束されていれば、法律関係の内容詳細について、細かく考察する必要などありません。
実際には、問題は起きます。法律婚では、約三割が離婚に至ります。そして、その際に、均等に問題に関する責任分担が成されるかと言うと、実はそうではない実情があります。例えば、離婚して親権を得て子供を養育する母親の多くは、養育費の未払いという問題に直面します。時に、母子家庭が生活保護を受けたりするのは、そういった問題と無縁ではありません。
幸せなのに、そんな話をするな、と時に言われるかもしれませんが、法務の実務の現場に居ると、結婚時にあんなに幸せそうだった二人が、表情険しくする場面も、目撃する訳で*1、そういう場面を見てしまうと、要らぬ懸念も、やはり抱いてしまうのです。
勿論、総ての一緒になる二人には、幸せな将来を築いてほしい、と強く願っていますが...。

*1:守秘義務がありますので、詳細は申せませんが。