luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

世の中に常にいじめはあるんだ。...人はなかなか誤りを正せない。ただし、常に希望はある。

今日は先日から紹介するよ、と言いかけていた映画を紹介します。
「青い鳥」です。

これ、けっこう凄い映画ですよ。阿部寛さんの演技も良いんですが、この映画が伝えているメッセージが、なかなか考えさせられるんですよ。


「人はなかなか強くなれない。強くなろうとしなくてもいいんだ。間違いを侵さない人なんかいないんだ。...でも、起きたことを忘れずに、起こしたことを忘れずに、責任を取っていくんだ。」


映画を観てほしいので、細かい処は言いません。
いじめが起きた学校はよく「対策を講じました。今後はこんなことは起こしません」と宣言するのですが、事態はそんな安易な宣言をする姿勢にあるんじゃないか、と映画を観ていると、思います。
対策が対策になっていなかったり、対策自身に問題の芽*1があったり。


いじめが起きるってのは、そういう対策がないから、ではないと思うんですよね。
いじめっていうのは、常に起こりがちな要素が世の中に存在し続けているから、起きる。
だから、起きることを想定して、「起きさせないではなく、起き始めていたら、どう対策していこうか」、そう考えて行動する事が大事だと思うんです。
世の中、総て強い人ばかりではないし、どこかに弱い人ができる。弱い人に、大抵の悪い事はしわ寄せされる。その状況で起きてくるのが、いじめです。だから、子供の世界だけではなく、大人の世界にも「ハラスメント」が、「大人のいじめ」があります。
大事な事は、そんな中で、自分が対峙している相手を良く見つめ、自分が公平であったか、アンフェアな事を相手に強いていないか、を考える事だと思います。そして、起きたことを忘れず*2に、ちゃんと責任を取っていく事。


...とても良い映画でした。
[]

*1:映画に書かれている反省文の運用手順のくだりに、某列車運転手の事件を思い出してしまった。反省文って、文章を推敲させる事で消えてしまう事ってあると思うんですよね。自分を見つめ直すのが反省文なのに、この映画の最初に出てくる反省文はそうじゃない...。

*2:優位な立場の人々、またはハラスメントを起こした人々ってのは、変わることが少ない。何故なら、それで困る事が無いから。そして、自分が起こした事を忘れ、同じことを繰り返す。...何度でも。