luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

愚かな人と語るのは、疲れる。...それは本当に必要なものが見えないから。

先日、義務的な内容から、とある方の会に付き合った。...義務的と書いたのは、まあ、あまり行きたくないという自分の感情も混じっているからかな。
実際に義務があるのもそうだが、そういう感情が入ってしまう程に、メンバーがあまりに幼く、考えがつたなく、さらにそれなのに異様に自信家で、行動が痛い。
こういう事を良く表す言葉は、やはり「ダニング・クルーガー効果」になってしまうのでしょうね。wikipedia:ダニング・クルーガー効果 - 忘却からの帰還 より。

自分のスキルレベルを過大評価する傾向がある
他者の持つ本物のスキルを認識できない
自らの不適切さが極端であることを認識できない
そのスキルのトレーニングを行うと、トレーニング前はスキルがかけていたことに気付く

http://seesaawiki.jp/transact/d/wikipedia%3A%A5%C0%A5%CB%A5%F3%A5%B0%A1%A6%A5%AF%A5%EB%A1%BC%A5%AC%A1%BC%B8%FA%B2%CC


実際、他者の持つスキルを理解できずに、やたらと小馬鹿にした発言を繰り返し、あまつさえ尊厳的に相手に説教をしだしたりもするが、あまりに的外れで考えが浅く、多様な視点を試していないので、すぐに意見をひっくり返せてしまう。
おまけに記憶もあいまいなのか、実際の起きた事例を提示していくと、途中で私の記憶に追従できなくなる。


結局、主張だけはしたいが、根拠のある内容にならず、私に突っかかっているだけ、みたいな会話に終始した。
本人はとっても不満げだったが、それは自己の知識や、経験を、色々なエビデンスある情報や、他者の意見で裏打ちしない、本人の行動則に問題があるから、そうなっているのである。実の無い意見を多言したところで、重みのある主張はできずに、単に煩いだけになってしまう。
クルーガーの主張で最後に書かれている通り、トレーニングで気づくようにもなるので、自己満足に陥らずに色々と調べれば良いのでは、と思った。
だが、それは本人が自己自省をする意識を持たない限り、変わらない処だ。


能力不足の要員で構成される組織は、自らを変革する要員を排除する場合もあるので、自省できずに自壊することも多い。以下に挙げられているような傾向がある組織なら、後年の組織崩壊を予測し、早目に手を打った方が良い。

自ら求めて助勢のための要員を加えても、うまく使えずに、相手を怒らせたり、スポイルしたりする。
血液型性格判定*1などの誤った思想が蔓延している。
組織内で精神的に参ってしまう人が多い。また、集団内の疾病発生率が高い*2
組織内で多様な意見を熟成するような傾向が少なく、管理者の強硬な意見や、組織内で強い意見を持つ人間の意見が、組織の傾向を決めがち。
その組織から外れていく人が非常に多く、人が居付かない。

*1:ステレオタイプ思考による、ブラッドハラスメント。

*2:元々、集団の健康上の危険性を示す傾向ではあるが、集団構成要員の能力が良好ではない場合には、さほど難易度が高くない業務でも、この傾向が強くなる。つまり、打たれ弱い組織になる。