米国のワクチン事情を引きつつ、どの程度の安全性、危険性が存在するかを簡素に記載した書籍です。
原著はこれ。
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原著は読んでいないので、どんな状況でそうなったのか、原著も似た雰囲気で引きずられてしまったのか、原因は判別しにくいのですが、内容よりも記載の文章の微妙さが目立ってしまう、という残念な読後感になっています。
とはいえ、少なくとも、記載された内容を見る限り、記載内容はワクチンの生成方法や、種類、実際にワクチンを接種しないとどのくらいの危険があるのか*1、を網羅するようになっており、訳文と編集側の構成、補足情報の記載などで、網羅的かつ分かりやすい書籍になりそうな雰囲気です。
その意味で、ちょっと残念な読後感想になってしまった書籍です。
しかし、細かな数字を使わず、ワクチンの成り立ち、どうして感染症を自然感染するよりリスクが非常に低いのか、を簡潔に記していて、ワクチン接種した後の状況報告までも記しており、各感染症に対するワクチンの網羅的知識を得るには良い書籍だと思います。
ワクチン神話に関する章もあります。
http://medg.jp/mt/2010/08/vol-260.html などでも、この書籍からの引用があります。
なお、書籍では原著の文章の正確な再現なのか、「〜は安全ですか」のような語句が妙に強調されてしまうような訳文構成になっており、それら以外の文章の内容と合わさって、実際の内容とは別*2に、安全性を強調した書籍、みたいな捉え方になってしまいそうな文章になっているのが、かなり残念な感じでした。
実際には、危険な例もきっちり書いてあるのに...。
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