luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

「若さの無神経さ」は、人の内心を傷つける。

若い時は「経年性の疾患の発生に無頓着」であるし、生活習慣病が「生活習慣から生まれるものではなく、人の遺伝的資質が生活習慣に伴い発現するものである」事を知らない。また、多くの若者は、世に数多くある少数派の病気や、たとえ多数派の病気であっても、その病気の多くを知らない。
「生活習慣から生まれるものではなく、人の遺伝的資質*1が生活習慣に伴い発現するものである」事を知らないと、2型糖尿病を太めの人がなる病気と思ったりする。実際には、痩せ形の女性が普通に 2型糖尿病で、食事療法に苦しんでいたりする。それをダイエットだと言って笑ったりする*2。また、ほぼ完全な遺伝子性の 1型糖尿病*3の治療行為に対して、生活習慣の悪さを示唆する嫌味を言ってみたり。
歳をとるとそれなりに体のコントロールは効かなくなり、時には若干の外見の悪さや、内分泌器官の衰えも出る。あまりに周囲へ配慮が無いならともかく、自己の鋭敏な嗅覚器官を駆逐して、妙なネガティブ因子叩きをするのはいかがなものか*4
先日は、やたらと鋭敏な感覚で、他人の食事に珍妙な文句をつけていたらしいので、その方の悩み相談をハラスメント系の対応として、業務処理する羽目になりました。
世の中の多様な人間を知らず、多様な心理を知らない事は、時に周囲の多様な人の内心を傷つける。人は総ての人の状態を知ることはできないので、無茶な努力をしろとは言わないが、自分が多くの人の行動の意味を知らない事は、少しは自覚した方が良いのではないかな。
若くして大きめの権限を与えられている人に、結構多い勘違いでもあるので、対応する方は、結構気苦労が多いですね...。犠牲になる人に弱い立場の人も多いので。

*1:生来のインスリン分泌が少ないと、2型糖尿病になりやすい。

*2:生命の危険が無い、安易なダイエットだったら、本人の精神的負担が軽くて良いであろうが、実際には違う。

*3:突然、なってしまう人もいるそうですね。免疫系の原因なのかな。

*4:各自の配慮にも限界はある。それを越えての干渉は内心の怒りを呼ぶ。こういう内容は言葉に出し難い故に、各自の心の奥底に溜まりやすい。それが他の因子と重なり合った時には、冗談ではなく殺意を呼ぶこともある。