luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

過去に囚われず、現実に生きるために。

私は過去(歴史)に学ぶが、過去に囚われたりはしたくない。オットー・フォン・ビスマルク - Wikiquote より。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。(直訳)
Nur ein Idiot glaubt, aus den eigenen Erfahrungen zu lernen.
Ich ziehe es vor, aus den Erfahrungen anderer zu lernen, um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.
愚者は自分の経験に学ぶと言う、私はむしろ他人の経験に学ぶのを好む。(英語版)
Fools say they learn from experience; I prefer to learn from the experience of others.

http://ja.wikiquote.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%93%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF

参照先 米国の “Disappointed” はどれくらいの事態か – The Long Wait より。

同盟国に対して米国が失望 disappointment を表明することは異例である。通常この用語は、ロシアや中国など、明確に敵対することは避けたいが、批判はしなければならないような国家に対して利用されている。だからこそ今声明は、最初に「日本は米国にとって同盟国である」ことを主張し、フォローを行っているのだ。

http://knagayama.net/blog/2013/12/28/how-disappointed-is-disappointed/

参照先 http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20131226-01.html より。

Press Release

Statement on Prime Minister Abe's December 26 Visit to Yasukuni Shrine

December 26, 2013

Japan is a valued ally and friend. Nevertheless, the United States is disappointed that Japan's leadership has taken an action that will exacerbate tensions with Japan's neighbors.

http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20131226-01.html

過去、放射線の問題などは特定のイデオロギーのせいか、「正常化バイアス」が強調される事が多かった。しかし、病気などは元々怖いものであり、現実の生活でもかなりの頻度で「恐怖の顔」を見せる。故に、恐怖感を忘れることが出来ず、逆の「危機感バイアス」の方が勝っていたように思う。
しかし、政治の世界、特に国際紛争に関しては、実際の問題が起こるのは、もはや不可避の状態になった時である。紛争勃発や、国際会議の中止*1などを念頭に置けばわかるだろう。
故に、まさに政治の世界こそ、特に多数の票によって与党の国会決議が揺るがないような事態に於いて、「正常化バイアス」の思考は起こると思っている。
今回の問題は、前々から米国側から自重を示唆されているような事態を、日本側が守らない事への米国の危機感の表れだと思っている。後、過去の戦争で日本が無条件降伏を行ったという事態を、忘れているようにも感じる。
この手の話題になると、感情的になり、論理や、実際に起きうる問題*2を忘れてしまう人が出てくる。お騒ぎになるのは勝手だが、その際に日本国内の意見を説得したり、感情に配慮するあまりに、「他国の行動や、感情に巧みに訴えかける、まさに国際外交の視点を忘れる意見」があまりに多い事が、非常に気になっている。その点で、この国の今後の行く末を憂うる。
なお、その視点で少々気になっている内容に関して論じた記事。→ http://kimumasa2012london.blog.fc2.com/blog-entry-387.html

中国が尖閣を含む東シナ海上空に防空識別圏ADIZ)を設定し、一段と地域の緊張が高まる中、国内と国外でパーセプションギャップがこれだけ広がっているのは極めて危険な兆候だ。

http://kimumasa2012london.blog.fc2.com/blog-entry-387.html

*1:ちなみに、今回、「小野寺五典防衛相とヘーゲル国防長官の電話協議延期」が起きている。その後、行われたが、アメリカ側のこの件に関する態度は非常に素っ気なかったそうで。→アメリカ側の報道を見ての感想。

*2:例えば、現在の日本が後ろ盾としている米国との軋みが生じた際に、それに他国が乗じたら、どうなるかを考えてみれば良い。現実論として。