(...最初に言っておきます。ネタバレあります。)
興行成績もある作品だし、悪評言ったら、何か叩かれそうだけど。
やっぱり、何か気持ち悪くてなじめなかった。
妙な本とか、木酢液*1は、慣れちゃったせいか気にならなかったけど、悪役に書かれている児童相談所とか、高校生のアルバイトより時給が安い仕事とか、...何か胸の中に澱がたまっていく感じで。
そう言えば気が付いたけど、これ「LOOPER」と同じで、父親が出てきませんよね。
母親仲間とかは出てきますけど、父親が子どもと対峙するシーンが無い。主人公の彼氏は早々と死んでしまうし、語り手のカミングアウトの相手の父親は、彼の孤独を示すように片鱗すら出てこない*2。
「出産*3直後に、雨に打たれてよく平気だな］とか。「田舎屋根の修理、女手であんなに出来るかな」とか*4。
いや、元々ファンタジーな作品*5なのですが、下手に現実社会を舞台にしているが故*6か、どうにも呑み込めなくて、何も感想が残らなかった。
...なんでなんだろうね。私がひねくれモノなのかも知れないが。
後、今回作品を再度観て、ネットの色々な感想記事を読んでみたのですが、批判的な記事に対して、やたらと叩く人の姿勢が、映画よりも気持ち悪かった。...別に、人それぞれの感想持っても良いと思うんだ*7。
自分と同じ感想を持たない事を叩くのは、映画以上に気持ち悪かった。カルトみたい...。
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*1:でしたっけ？ 鶏糞と一緒に、一瞬しか出ないけど...。
*2:しかし、嵐の中を子供を迎えに来ない親ってのも、凄いものですね。花は森での事情(雨)あったけど、あっちはワザと、なのか？ うーむ、見事に児童虐待...。
*3:後産とか、へその緒とか、出血とか、どーしたんだろ...。
*4:他にも、「奨学金で学生やってたはずだけど、何かいつの間にかうやむやに...。」とか。「書籍って結構高いはずだけど、貯金少ないんではなかったか」とか。「雨は『行方不明』扱いになったんだろうか、良く大騒ぎにならないな」とか。雪の今後の行く末も心配だし...。雨だって、ハンターに撃たれたりしないんだろうか？
*5:そもそも狼人間の話ですからね。
*6:「アバター」みたいに、舞台が完全に架空の世界だったら、楽しめたかも。
*7:ちょっとだけ救われたのは、感想とか読む限りに於いて、子供の母親等にはやはり快い映画ではなかったような点。やっぱり、そうですよね...。
