luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

現実にそれがあったら、常識的にどうなるか。女性差別。

色々書きましたが、実際の男女逆転劇について書かれている事が、現行の慣習的にどうなるか*1、を書いておいた方が良いと思います。実際には、古い慣習が残る反面、改善されてきた面もあるので。...そして、これらを参考に、現実に発生しうる、リアルな問題に対抗出来たら、と思います。
ちなみに、冒頭に女性をモノ扱いした発言が、とあるのですが、あれは公式に放送局に抗議しても構わないんじゃないでしょうか。ただ、個人あてではないし、微妙ではありますが。
個人あてでは、こんな事件もありました。
謝罪の内容の一部引用*2

そして全女性の皆様、お名前を出してしまった各選手の方々、関係者各位、何より浅田選手ご本人とファンの皆様に心より謝罪いたします。

https://twitter.com/lasar141/status/64950710114062336

まあ、こういうように、しっかり批判されていると思うのですけどね。それとも、そういう女性蔑視が公に認められている、というように言うつもりなのでしょうか? であれば、明確に「違う」と言います。


さて、本題に戻ります。
暇だから女性と男性の地位を逆転させてみた - 暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ ※「さだきよ ザ・ワールド」へ移転しました より*3

「女性はあんまり採りたくないんだよねえ、正直・・・。うちも利益出さないといけないから、仕事の出来ない女の子はいらないんだ〜」というニュアンスのことを数社から言われた。

http://joshi-daisei.hatenablog.com/entry/2013/10/29/034828

上記の内容は、もし人事の人が真にこのまんまの内容を言ったら問題になりますね。勿論、本音がそういう会社が無いとは言いません。ただ、ここまで露骨に判断したり、表現したりすることはないはず。一般的には。
気になっているのは「仕事の出来ない」の部分で、ここは男女を問わずにそういう事実はあって、何か問題視すべき内容があったのかも知れない。ただ、学生の就活だと、仕事ができないかどうか、というのはすぐには判断できないので、ちょっと内容を疑問視したい処。

女には我慢しなければならないことが沢山ある。上司(男)からのセクハラ、男性社員との折衝。また、女は男より稼ぎが少ないのでこの先一人では生きていけない。婚活をして結婚相手を見つけ、男に養ってもらわなければ・・・

http://joshi-daisei.hatenablog.com/entry/2013/10/29/034828

初っ端から変です。
まず、セクハラの場合は企業には相談窓口があったりします。まあ、あまり機能していない場合もあるでしょうし、企業によってはマズイ立場になってしまう事もありますが、一般的には女性からのセクハラ告発は、男性社員にとって、出世に影を色濃く落とします。これはニュースなどでも沢山報道されているはずですが*4
二番目は良く分かりません。社員というのは他社員との折衝は非常に一般的なもので、仕事にこれが無いなんてありえないから。
また、給与面で女性が男性より明らかに下だったのは過去ありましたが、かなり改善されているはずです。企業によって女性の給与に差がある事も無いとは言いませんが、「養ってもらわないと、一人で生きていけない」というのはあり得ないと思います。これが事実だと、「今普通に生きていっている独身女性は何なんだ。」という事になります。
ちなみに、仕事面であまり成果が挙げられていないと給与が下だという面があるのと、正社員ではなく非正社員であれば、男女の区別なく給与が低いことは確かです。
それ故に、男性の給与にばかり頼っている慣習*5で、なかなか結婚が成立しない、という話まであったりします。
後、生活できないから養ってもらおう、って今時の女性考えますかね? ここら辺は良く分かりません。そういう女性はあまり見かけない*6ので。少なくとも、私の周囲では。


痴漢などの描写は、泣き寝入りしてしまう女性がまだまだ多いかも知れませんが、実際の事件は犯人逮捕が多い*7です。男性の冤罪が多すぎて、警察・裁判所なども慎重に扱おうとしていますし、「じゃあ女性専用車両って、なんでできたの?」という流れになってしまいます。この部分、かなり改善がされているはずです。こういう部分を描いていないので、絵空事になってしまうのですよ。


後、給湯室に近い処に女性だけ、という描写がありますが、そんな処に特定性別の社員を囲っておけるほど、余裕のある企業って、そんなに存在するんですか?
一般的にはそういう社員は人数的にも限定的で、「どちらかというと特別待遇みたいな感じで残余しているだけ」だと思います。要らなければ首を切られますし、下手をすれば、専用バイト*8で賄っちゃうのではないかな。

女なんだからタバコなんか吸ってんじゃねーよ。

http://joshi-daisei.hatenablog.com/entry/2013/10/29/034828

...これはあり得ません。下手をすれば女性の喫煙率の方が高いですし、後、喫煙者自身が表立っては珍しいのではないでしょうか。 それとも、これは喫煙所での話でしょうか? 後、この後に他人に侮辱的な態度をとりますが、こういう人、男女の区別なくいますよ。まあ、粗暴な行動は男性が多いですが。女性の場合にも、しっかり嫌味な事を他人に言う人はいます*9。ほぼ、男女差別と無関係な内容ですね。

分かったらとっとと服脱げよ!女なんてなあ、家事と男のセックスの相手するくらいしか価値がねえんだから

http://joshi-daisei.hatenablog.com/entry/2013/10/29/034828

最後に決定的だったのはこれです。明らかに DV ですよね。それで、前回の 配偶者からの暴力に関するデータ という資料を明示したのですが、それでも、3頁のアンケートでは 3割でした。...そして、記事では言及しませんでしたが、男性側からの内容も 1割あるんですよね。
こういう勘違い DV 男というのは、若い時には脅威に思うのかもしれない。しかし、今の世に、この状態で離婚を言いださない女性はいません*10し、こういう人は年をとってくると、誰にも相手にされずに惨めなものですよ。


という感じで、色々と書いてみました。
勿論、実際には酷い人、酷い集団、酷い慣習は残余しています。 でも、それが常識であり黙認されている、みたいな主張には「違う」と言いたいと思います。...世の中、そこまで差別主義者に寛容でもないですよ。
実際には、男女というよりは、「社会的弱者、高齢者、障害者、精神病患者などの弱い部分に非寛容である社会」ではあると思います。就職差別も、女性というよりは高齢者、障害者に対して隠れて強く存在しますし。ですから、単純に男女差別に置き換えて主張して欲しくなかったのが本音です。
世の中には、確かに酷い現実はあります。でも、それははっきりと表面には表れていませんし、女性だけの問題ではないのです。 ですので、共感できない、現実とは異なる物語は拒否したくなります。 物事の解決は、現実を正しく見た末にあるものです。

*1:もちろん、現状が酷い集団もあるでしょうが、その集団も理想の像を示さなければ改善への道が無いと思いますので。

*2:敢えて、名前は書きません。晒し目的ではないので。

*3:以降も同じですが、男女逆転を戻しています。

*4:他にも随所にセクハラ発言がありますが、企業は結構こういう出来事に神経とがらせていて、実際に告発もされているはずなんですが。これも報道されていますよね...。

*5:つまり男性に女性より高い給与を望んでしまう慣習。実際には女性が男性よりも高い給与になることもあるので、そういう場合にうまくいかなかったり。まあ、実際の子育て以降の、女性の就業が難しかったりする(ここは今も現存する問題)ので、そういう想定があれば正しいのかもしれません。少子化の原因の一つですね。

*6:時々、そういう感じの女性、露骨ではないですが見かけなくもないです。ただ、多くない。

*7:そもそも、女性が助けを求めている段階で助けが殺到しすぎて、男性側の「違う」という訴えを無視しがちなのが、問題になっているのが現状でしょう。

*8:従業員用のサービス会社と契約とか。

*9:私も時々、経験します。

*10:子供がいると、色々厄介ですし、離婚後の養育費の支払いが悪い、という現状はありますが。