luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

昨日は若者の話を書いたが、年配者も結構イタイ時がある。

若いというのは、少なくとも経験は浅いという事。世の中を知っているつもりにはならない方が良い。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック の続きみたいな話。
私もその時は年長者ではあったが、オブザーバというか助言者権限での参加ではあったので、指摘は控えめにしていた、というのはあった。ただ、その程度でも「キレ」始められてしまうと、私としては何ともし難かった。
とある機会に、そこを含めたエリアを管轄しているエリア長と話す機会があったので、報告と助言をして、その直後に異動指示が出て、その場を去り、今は関係も切れてしまったので、その後の顛末を気にしているところ。
若い人が経験ない事から、思考に枝葉がなく、考察の範囲が狭く、それ故に「分かっていない事」を無理やり「分かったつもり」になっている、というのは良くある。しかし、ある程度経験を積んだはずの人間が、その本人の経験体験の薄さ、や、自己考察の甘さから似たような思考になっている事もある。傍目から見ていると、その場合は若者以上にイタく見える。
私は、昨日の場合では、そこでの最年長ではあったので「先輩風を吹かせるような印象はなるべくしないように」していて、かなり酷いと思われる時にのみ、突っ込みを入れていた。だが、他部署を見ていて、似たようなケースで、年長者が一人だけになってしまい、自己体験談の演説大会みたいになっている場合を見かけたことがある。その人は抑えようとする気遣いもないようだったし、私の場合と違って、素直な若者が多かった*1ようなので、結構な頻度で独演会が開かれていたようだった。
注意深く聞いていると、結構間違った事も言っているし、経験の割にはかなり狭い領域の知識しかないようだった。あまりに狭い領域の知識だから、結果明確に結論出せて、一見、格好良く見えるけど、実際には「大いに問題がある判断内容」だったりした。
こういう、若い人の未知部分への戸惑いを梃子にした、実は間違っている知識の流布は、妙に先輩風を吹かせたい人には多いんですよね。そういう場合、以前はなかなか判明しにくかったが、今はネットもあるし、ある程度は調べることのできる分野もあるので、人によっては「間違い」と判断できるのではないかな。
そういった場合もあるので、若い人も、年配者の言葉をそのまま鵜呑みにしないで、意味を確認し、別ソースで実態を確認してみるのが良いと思う。

*1:単純に、「引いてしまっていた」のかもしれないが。