luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

世の中が障害者を理解し、「普通幻想」を抜け出すのは困難でしょうね。特に日本は。

元々は乙武さんのレストランの対応に憤慨した件ですが、元の騒動には既に興味がないし、これ以上触ると、お店自体も色々大変になっちゃいそうなので、そっちは触れないです。


で、この件で思ったし、前から思っていますが、日本って本当に障害者に対する対応が、硬直的ですよね。
今回の件はバリアフリーの内容が本題とは違う*1が、あったので、その件について言っている人も多かったのですけど、あの設備もよく見れば変なんです。
だって、本来、障害のために設けた設備のはずですが、何か障害者差し置いて、我先に乗り込んで行っちゃう人かなりいますよね。...後、あれを使っている見え難い歩行障害者に嫌味言う人とか居たりする*2
そもそも、実際に障害者と言って意識するのは、ああいう施設に代表される身体障害者であって、視覚障害聴覚障害、はては内臓障害、精神障害とかは多分、連想していないと思われます。
今でこそ、白い杖で歩行練習しているシーンを見かけたり、実際に歩行している人を見かけたり、盲導犬を見かけたり*3、それ以外の障害も見かけるようになりました。...今までは、それすらなかった。
実際に、日本での障害者の総数って、実際にはかなり多いです。でも、何でそれが日常シーンで見かけられないのか、それは日本での障害者の普通のシーンでの生きづらさに起因します。


今回の件でも、乙武さんに一方的な努力を強いるむきの考えが多かったけど、そうしておけば、確かに日常はスムーズに回るけど、実際には「そういう負荷をかけて、その状態に何の疑問も持っていない。」と、いう事ですからね。
障害者は大変な思いをして生活しているわけで、その負荷を軽減するにはどうしたらいいか、とか考えもせずに、「大変なのは当然」という考えでは、通常は、障害者は日常のシーンには登場しないでしょう。

*1:本題は「レストランの客対応」であって、バリアフリーは発端に過ぎない。

*2:介助で同じ箱に乗っていて、ひどく嫌な気分になった。

*3:ちなみに、盲導犬に話しかけないでくださいね。盲導犬って、犬自身はかなり大変な状態なので。