『http://www.asahi.com/national/update/1207/TKY201212070667.html』より。
警察庁は7日、今年11月までの自殺者数が前年同期比9.8%減の2万5754人(速報値)だったと発表
http://www.asahi.com/national/update/1207/TKY201212070667.html
...ひとまずは、喜ばしい報道です。約10% ということですから、三千人くらいの減少ということですね。
なお、これら情報は『日本の自殺希少地域における6つのコミュニティ特性について - Togetter』での情報リンクを参考にしています。
このまとめでも出てきますが、『 日本の自殺希少地域における自殺予防因子の研究』より。
(1) コミュニティがゆるやかな紐帯を有しているということ。
http://www.pfizer-zaidan.jp/fo/business/pdf/forum18/fo18_6_03.pdf
(2) 身内意識が強くない。
(3) 援助希求への抵抗が小さい(何か問題を抱えた時に周囲に助けを求めることへの抵抗感が小さい)。
(4) 他者への評価が人物本位である。
(5) 意欲的な政治参画を行う。
こうして考えてみると、ときおり特定の職場の雰囲気に見られるような、「束縛性が強く」「身内意識が強く」「他者に責任を負わせることを強く希求する」というような場は、自殺を防止するよりも、それを促進してしまう傾向が強い、と言えるのかも知れません。
本人の責任が強く希求されている場合には、援助希求への抵抗感は強いでしょう。「本人が責任を負うべきで、それを手助けするのはよくない」というような気持ちは、相手への援助希求を弱めます。
組織として、健全であり、組織員の精神的健康をより良く考えるのであれば、責任を負わせつつ*1、何らかの窮地に陥ったら、必ずしも本人のみの責ではなく、組織員の関係性や外的要因によるものもあるのだから、ある程度の時点で、援助を差し伸べるのが妥当である、と考えるのが良いのかも知れません。
あまり時間もないので、本日はこの程度にしておきます。各資料はリンク先をどうぞ。
関連リンク
『日本の自殺希少地域における6つのコミュニティ特性について - Togetter』
『 日本の自殺希少地域における自殺予防因子の研究』『http://www.asahi.com/national/update/1207/TKY201212070667.html』より。
*1:まったくの責任を負わせずにいると、成果も上がらないように思う。ここら辺は匙加減でしょう。