http://www.honey.ne.jp/~yosyan/image/kojosen.png
『2012-09-05』の話によれば、結局、\10,490円 = 再診料 69点、エコー検査 350点、甲状腺検査(6〜7項目) 630点、合計 1049点*1となりますね。
ただ、その後に議論となっていますが、その他の加算項目として考えられるに、TSH 115点、採血料 16点、生化(II)判断料 144点が出てきているので、このまま素直に足すと、値が 1324点で、\13,240円になってしまう、と。
まあ、何となくですが、あれ、単なる煽りパンフレットで、過剰診療だと健康保険組合に指摘されることを、まるで厚生労働省の陰謀にこじつけたい向きが、実在の診療報酬を組み合わせて*2、作ってみた内容で、それを広報したら、『そこまで広報されちゃうと「実在の医療機関が本当に健康保険組合から目を付けられる」ので、広報は止めて欲しい。』とクレーム付けられたんじゃないかな、と思っています。
ところで、真面目な話、『http://mainichi.jp/opinion/news/20120826ddm003040163000c.html』で報道されている*3とおり、甲状腺検査を頻繁に行うと、いわゆる隠れ結節をいっぱい見つけてしまいます。
これは既に『PKAnzug先生による「甲状腺癌は実はその気になって探せばすごく多い」って話。 - Togetter』でも指摘されていて、下記のような指摘もあったりします。
(コメント欄)
放射線科医ならほぼ誰でも、胸部CT（胸部CTでも甲状腺の下半分程度は写ります）での無症状の甲状腺結節発見の多さを知っていると思います。また一時は夢のがん検診で一躍有名になったPET/CT検査でも検診発見癌の最多は甲状腺癌です（これは以前PKA先生も書かれていた様な）。それだけサイレントに存在している甲状腺結節・甲状腺癌は多いと言うことです。
tenten22 2012/01/13 21:30:39
ですので、おっしゃられているように、福島県のようにたくさん検査をすればそれだけたくさん見つかるわけです。今まで無症状の人にそれだけ甲状腺検査をする機会がなかっただけ。
tenten22 2012/01/13 21:31:51
http://togetter.com/li/241058
この病名で健康保険請求するのなら、ある意味、甲状腺検査が頻発するわけで、別の意味で健康保険組合に目を付けられそうな気がします。「医療者なら、そういう傾向が一般的にあるのは知っているはずで、それにつけ込んで、検査に誘導したの？」って。
結局、これも過剰診療の指摘を免れないので、どっちに誘導しても、最終的な結果は「過剰診療」で、終わってしまいそうな気がします。
まあ、ある意味当たり前で、全体的な医療の診療傾向を考えたときに、突出することが予想される医療分野、医療の診療傾向というものはあるはずで、それに考えが思い至らなければ、結局のところ、一医療機関の経営としても、やっていけないように思います。
それを陰謀と結びつけた場合、内々で言い訳として使う分には良いでしょうけど、広報したら、あそこの医療機関は変、と逆宣伝になってしまいそうな気がします。
だから、不安を煽る人たちに知られてしまうことを、ある意味避けるべきなんでしょうね。ひっそりと抑え気味にやっているのなら見逃されているのでしょうけど、変な傾向を目立つように行えば、結局、健康保険組合に目を付けられる事になる*4と思うのです。
関連リンク
『2012-09-04』
『2012-09-05』
『2012-09-06』
『http://mainichi.jp/opinion/news/20120826ddm003040163000c.html』
『PKAnzug先生による「甲状腺癌は実はその気になって探せばすごく多い」って話。 - Togetter』
『件の過剰請求に関する、診療報酬（健康保険支払い拒否）の考察 - Togetter』
