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自己ビジネスモデルの否定?

佐々木俊尚さんも納得の激怒、電子出版パブーが筆者に手数料60%を提示との話: やまもといちろうBLOG(ブログ)』の話。
実際の経費関係は良く分からないし、サイト運営自体は状況によっては人件費の固まりだったりはするのですが、提示されている条件では、「作家より、提供側が貰う割合が大きい」と。
で、細かい事情は知らないし、やたらと人件費がかかりまくっている、という事もありえなくもない。
が、一般的に社内事情でそれだけかかっているとしたら、「社内管理体制の問題」か、「手を広げすぎている」のか、「何か潜在的な問題をビジネスモデルに持っていて、それが問題化している」ような気がする。
一般に、コンテンツ作成側*1より、運営側の方が取り分が大きい、というのは契約状態的に見ても、かなり歪んで見えます。
営業努力が物凄く良くて、作品を世に問う効果が非常に大きい、という場合には、中間搾取率が上がる、ということはあるとは思うが、その場合でも、今の 30%*2くらいが契約上の上限なのではないか、と思う。
中間搾取があるビジネスモデルでは、電子ショッピングモールとか、リアルな社会だと、人材派遣業とか、他にも色々あると思うが、「中間搾取側が、一般的個人の力の弱さを背景に、強気に出すぎているのではないかなあ。」と思うことが多い。
実際の営業成績が抜群だったりすれば、少しは考慮しなくもないが、実際の営業力に関心するようなケースは、実は、あんまり見つけることが出来てはいない*3


で、話は戻るが、本当に経費がかかって、提供側の取り分が 60% でないとやっていけない、というのは、そのビジネスモデルの根幹のところで、何か基本設定を間違えてしまっているように思う。
作家側に無茶だと思わせる契約形態しかとれないのは、そのビジネスモデルの否定状態*4であって、それに気付けずに、作家に要求を出しているのは、自サイトの緩慢な死を意味するように思うのだが...。

*1:今回は、佐々木さんなど作家側。

*2:元々、30% というのは、かなり大きな割合に見えるが...。

*3:実例あったら、教えてください。今のところ、有名どころでは見つけられなかった。いわゆる、広告で運営費を出しているケースは、まあ、うまく行っているほうだろうか?←実は、これもあまりうまく行っているようには思っていない。

*4:そもそも、うまく行きそうだ、と思わせる運営形態でないと、安心して作品提供できないだろう。それは、参加者の減少を意味する。