luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

実務的な問題点に到達できないのが、一番の問題点なのだが。

あまり「真の」という言葉は使いたくなくて。
この言葉は、それ以外の問題は、問題ではないのか、という論点になってしまいがちで、そうではなく、実際の問題になかなか到達しないね、という意味で「真の問題点」と言いたいのですけど。
例えば、「てんかん」の発作がまったく起きない人が、「病歴」があるから、と書類選考ではねられ続けて、就業できない事実*1がある。
こういう問題って、例えば企業は書類選考に落とした理由を説明することはなくて、明確にそうだ、とは言えないんだけど、履歴書にそれを書くと落ち続けて、それを書くのを止める*2と、落ちるのがピタリと止まったりする。
こういう守秘や、個人事情の開示の難しい問題は、事実関係を確認するのが難しく、問題は生じているのだが、追求がし難い。
おまけに、情報を伏せて、発作が起きないままに、定年を迎え、退社していったりすると、一体、企業側が取っている行動は無意味なゼロリスク思想*3なんですけど、という話になってしまう。
...でも、この行動*4は企業に根強くはびこっている。


こういう思考は、就業が生活費を得る手段であるからして、かなり実際には問題なのだが。
どうにも、解決方法が見えませんね...。


ちなみに、そういう意味では、就業上問題ない疾患を、自社に告げずに就労している人間は、大っぴらに支持は出来ないものの、必要悪として、仕方ないことだ、と私は考えています。
本当は、企業の採用側の思考を、もっと論理的に変えて欲しいのだけどね。それが「真の問題点」だから...。

関連リンク
お探しのページは見つかりませんでした : がん政策情報センター
がんと就労: Sunny Days
http://ameblo.jp/moonsun3/entry-11215830363.html

*1:一方で、気にしない企業もいるから、一概に言えなくて、結構やっかいなのだけど、「その企業に巡り合えるまで」は、拒否され続けるわけで。そして、その企業は明確にリストアップされている訳ではない。つまり、エビデンスが無い。

*2:就業上、問題は無いので、実は記載しない事も可能。つまり正直者が馬鹿を見る状態になっているわけ。

*3:おまけに、他の疾病を気にしていない、とすると、非常に非論理的な思考、という事にもなる。

*4:これ以外にも、年齢差別、性別差別、その他多種多様な偏見による差別は、実際には隠れてはいるけど、残っている。もし、それが信じられない、というのなら、実際にそういうハンデがある人の就労を支援してみれば、はっきりと知る事になる。ただ、こういう話はなかなか表ざたにならないんですよね。マスコミという視点では、朝日がアピタルで「癌と就労の問題」という視点で、けっこう書いているけど。記事の中には、癌になって退職を促された話もある...。