luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

事故の再発を防ぐことが、重要。

今日は忙しいので、時間がある昨日に読んでいた記事と、私の個人的感想を少し書いておきます。
読んでいたのは『「"間違いを伝えることでパニックになること"を恐れた」 内閣審議官・下村健一<インタビュー「3.1 | ニコニコニュース』です。
読んでもらえば分かるが、「ぞっとした」報道の間違いが、どのように形成されていったのか、また、そういう誤報道の犯人探しはしない、と、ご本人が語っています。
東京新聞にも、似た記事がありますが、こっちが詳しいですね。


私の、今のところの感想としたら、再発防止に全力を尽くす。この一点に尽きます。
世の中の、特に反原発脱原発の声の大きな主張の中には、「原発さえ止めれば、大きな問題なんて起きない」みたいな安直な主張が目立ちます。...電力不足の懸念があるのに、原発が完全に止まっていることに喜んでみたり。
私のような原発以外の現実のリスクを考えている人間にとっては、違和感ありすぎる意見です。


世の中で、大規模プラント、大規模事業と呼ばれるものは、基本的に大きな事故がおきるリスクを背負っています。それらについて考えたときに、そういうプラントで、新たな大きな事故が起きる、というのは十分に考えられます。
原発さえなければ安全とかいうのは、違う意味での新たな「安全神話」でしょう。なので、そういう考え方は到底受け入れられません。


今後、やるべきことは、誰かを犯人に仕立てて溜飲を下げることではない。事故の発生原因をしっかりと探って、その情報を基に、事故が起きてもちゃんと事態収拾可能なストレステストを定期的に行う。...そういった基礎インフラを正しく運用し続けていく。これ以外に道はありません。
それが、最大の安全策でしょう。
...逆に、それが確立できなかったら、今後、原発以外の技術でも、また違う内容の大規模事故が起きるでしょう。それだけは避けねばならない、と私は思います。

関連リンク
「"間違いを伝えることでパニックになること"を恐れた」 内閣審議官・下村健一<インタビュー「3.1 | ニコニコニュース

吉岡メモ68:我々はどこで間違えたのか?(福島事故の検証)
巨大システム事故・トラブル教訓集