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差別の解消に、差別発言層の分析は実はあまり意味がない。

放射能に対する偏見、差別、反原発。誰が誰と対立していて、どう折衷しうるのか - Togetter』に書いたコメントと、そこに続く会話をつなげて書いてみます。

えっと。ひとまず分析については分からないんですが、差別表現についてのみ言うのであれば、基本的に差別表現は「偏見を指摘し、偏見を増長する行為をするな」という教育しかないんですね。発言の源泉は、ステレオタイプによる偏見。

posted at 2012-03-01 14:00:18

偏見解消の参考文献「偏見と差別のメカニズム 明石書店 中川喜代子」「ステレオタイプ社会心理学 上瀬由美子 サイエンス社」など、があります。

posted at 2012-03-01 14:00:50

なお、緒方貞子さんの「ボスニア女性イニシアチブ」というのが書籍(サ社の方)に登場しますが、これはボスニア民族浄化の紛争解決に実際に応用され、実施されています。参考( http://t.co/nvRddtKI / http://t.co/dYue7AaI )

posted at 2012-03-01 14:01:19

基本的に、偏見の解消には共同して何かの行動成果を挙げること(それも互いの能力の補完行為によって)というのが効果的です。なので、福島については互いに協力して、何か成果を挙げられれば、偏見自体は解消します。

posted at 2012-03-01 14:01:49

でも、問題は政治的プロパガンダ、意図的な憎悪強調、なんですね...。(ボスニアも軍事的勢力を排除できたので、平和活動が可能になりました。)

posted at 2012-03-01 14:02:25

で、感情的背景があるので、こういうのって、心理学とか、臨床心理士とか、そういう分野だったりする。 おまけに、心の問題は、とても微妙で、取り扱いが大変だし。

posted at 2012-03-01 14:02:53

つまり、とても「難しく、時間がかかり、手間もかかる」問題なんですよ。

posted at 2012-03-01 14:03:23

http://togetter.com/li/265501


...さらに派生した会話。

RT @mi5ro: 放射脳(ごめん、あえて使う)=反原発、これはわかる。でも反原発放射脳ではない。そうじゃない人もいる。同じく原発推進=反放射脳だが、放射脳批判者=原発推進ではない。これをあえてどっちかに決めつけようとするのは間違い。=で結べない人がたくさんいる。

posted at 2012-03-01 14:04:32

@mi5ro そうです。基本的に人間って、色々まざっているので、簡単に分類できな い んですよ。

posted at 2012-03-01 14:05:16

@mi5ro ちなみに、簡単に分類できる→ステレオタイプによる偏見、ですからね。 差別の源泉。

posted at 2012-03-01 14:06:10

RT @mi5ro: @rt_luckdragon そのキーワードを入れて、先ほどの発言を書き直しましょう。

posted at 2012-03-01 14:09:54

RT @mi5ro: 放射脳(ごめん、あえて使う)=反原発、これはわかる。でも反原発放射脳ではない。そうじゃない人もいる。同じく原発推進=反放射脳だが、放射脳批判者=原発推進ではない。これをあえてステレオタイプ化して、どっちかに決めつけようとするのは間違い。=で結べない人がたくさんいる。

posted at 2012-03-01 14:10:25

@mi5ro そうですね。そういう事です。

posted at 2012-03-01 14:10:47

@mi5ro 偏見というのは、まさに、そういう機構で発生するものですので。

posted at 2012-03-01 14:11:33

RT @mi5ro: @rt_luckdragon twitterは字数制限のため、いちいち言葉の定義をしていられないので、より説明不足にもなりがちです。そこからよけいに誤解や言葉の揚げ足取りみたいなことが起きやすいかもしれません。いずれにせよ散見する臆面もない短絡的差別発言には辟易とします。

posted at 2012-03-01 14:17:06

@mi5ro 難しいんですけどね。地味な努力するしか、ないですけどね。 そんな即効解決する方法はありません。 言葉をつなぎ、続けるしか、ありません。可能な限り。

posted at 2012-03-01 14:18:33


...ちょっと結論に近い話になるが、さらに後で派生した、発言。

RT @shanghai_ii: コメ欄luckdragonさん「福島については互いに協力して、何か成果を挙げられれば、偏見自体は解消します…」 >.@sarkeeeee さんの「放射能に対する偏見、差別、反原発。誰が誰と対立していて、どう折衷しうる.. http://t.co/RQKRxvLM

posted at 2012-03-01 04:56:21

@shanghai_ii @sarkeeeee 某コメント欄ではさらっと書きましたが、ボスニアでは国連の職員がさっくり50人殺されたり、まあ、苦闘の歴史です。まずは家を仮でも良いから、さらに女たち、それも民族の違う女たちの連携を、が緒方さんのプログラムです。なお、アフリカも同じ。

posted at 2012-03-01 04:58:57

@shanghai_ii @sarkeeeee また、書籍には書いてありますが、実際の偏見の解消は実態的行動が必要であり、また、それには本一冊で解説されている理論の下地が必要です。なので、心理学背景、臨床心理士って、コメント欄では書きました。

posted at 2012-03-01 05:00:56

@shanghai_ii @sarkeeeee 最後にも書きましたが、実際には多様な差別が存在しており、書籍にも実は載っていますが、起因にこだわることは、実はあまり意味ありません。なので、コメント欄ではあえて分析結果に言及せずに、ずばり対策から始まっています。

posted at 2012-03-01 05:02:53

@shanghai_ii @sarkeeeee ちなみに、言葉よりも、時にはこういう音楽が有効なときもあります。最初はストレスを沈静化する、ってのも手だったりしますよ。 > 偏見の解消や差別の解消

posted at 2012-03-01 05:09:38

@shanghai_ii @sarkeeeee 例:Lara plays to Zanarkand from Final Fantasy X on piano http://t.co/SZav1wp5

posted at 2012-03-01 05:10:18

@shanghai_ii @sarkeeeee 戦場で、一本のギターと歌声が、戦闘を止めた例もあります。 まあ、もちろん、殺された先達もいる訳なんですが。

posted at 2012-03-01 05:11:47

@shanghai_ii @sarkeeeee 対立した人々の間で、合奏が起これば成功、な訳です。それが私が言っている、それぞれが持ち寄る特徴での「成果」です。

posted at 2012-03-01 05:13:32


三つのパートに分かれたが、基本的には中を流れるものは同じ。
...実は偏見の発生背景を考察することはあまり意味がない、とされている*1
また、書籍「ステレオタイプ社会心理学」の冒頭で、著者はこう言います。

引用 p.ii
「私たちは、自分に向けられたステレオタイプや偏見に敏感な一方で、自分自身の頭の中にも同様のものが存在していることには気付きにくいものです。」

つまり、偏見自体は普遍的に存在しているものであり、解消の努力は誰にも必要、という事です。これは二番目のパートで、この togetter 上での概念の分類すら、ステレオタイプになりうる、という会話をしている所から分かると思います*2 *3
偏見というのは、かように普遍的であり、解消は非常に難しい。
福島県一帯を、「フクシマ」と言ってしまうような過激な差別意識は少数だと思いますが、程度の小さなものであれば、人は普通に偏見を持っているものです。
...そこに気付き、それを解消するしか、実は道はない。そして、それはなかなかに困難な道なのです。


さて、上記会話でも、ほとんど概念しか言っていないので、詳しくは下記書籍を読んでみてください。
別に買わずとも、図書館で借りて読んでみることでも、偏見に対抗する良い手がかりになってくれると思います。
ちなみに、ボスニアの例は P.153 にあります。

関連リンク
放射能に対する偏見、差別、反原発。誰が誰と対立していて、どう折衷しうるのか - Togetter
難民と歩んだ10年〜緒方貞子・国連難民高等弁務官〜-非常勤講師資料室
UNHCR 日本

Lara plays to Zanarkand from Final Fantasy X on piano - YouTube

2012-03-02

参考書籍
[][]

*1:例えば、ステレオタイプの正確性の議論。P.13 にあります。

*2:よく見られる視点の逆から見た視点の話として、被災地で、医師に対する冷遇があったりする、という話もあります。『2012-03-02』の記事や、コメント欄を参考にしてみてください。

*3:まあ、そういう意味ではバランスが大事です。批判対象だけ見ないこと。批判している自身も、鏡に映すことが大事。