luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

子供の周囲を健やかに保つため、「マルトリートメント」を考える(見守りの大切さ)。

願いは「児童虐待ではない」の確認。...しかし、実態が虐待であれば保護を。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック』の続きです。
放射線対策で栄養失調になってる子がいやしないか?のあれこれ - Togetter』のコメント欄で、「マルトリートメント」についてご教授いただきました。

この経過で、児童相談所が介入するのは非常に難しいでしょうね。個人が特定されていても。マルトリートメントへの介入をどうするか、は虐待医療における難事の一つです。
@Pnagashi

http://togetter.com/li/233716

マルトリートメント、調べました。不適切な育児、と言えばよいのでしょうか? これですね。 > http://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/no5-4.pdf (「マルトリートメント maltreatment 」とは)

やはり、児童相談所にも難易度高い事例、というのはあるのですね。 色々噂にはきいていたのですが。 いずれにせよ、医療の経過観察ではないですが、注意深く見守る、ということが必要かと思います。

なお、関係のその後のツイート( https://twitter.com/#!/mogmemo )をみると、サイトの管理者の方からは「大丈夫」風の回答は出たようですが、医療関係者からの見解では、−−−

−−−単に栄養不足が見過ごされている状態? という感想が出ているようです。 いずれにせよ、注意深く見守る必要があるかと思われます。要注意、ということですね。

参考発言 ( https://twitter.com/#!/MEDSI/status/152289931102920704 / https://twitter.com/#!/fura_follow/status/152292605772832768 / https://twitter.com/#!/MEDSI/status/152293046376083456 )

http://togetter.com/li/233716


参考発言を、ブログ上にも展開しておきます。

RT @MEDSI: @fura_follow @mogmemo 子供の健康診断は一般的でないのでどういう検査をしてるのか分かりませんが、血液検査をきちんとねらって行わないと低タンパクや必須微量元素は気づかれないでしょう。健診で平気というのはあまり安心材料にならないような。

posted at 2011-12-29 04:24:04

http://twitter.com/rt_luckdragon/status/152469952186691585

RT @fura_follow: @MEDSI @mogmemo はい。仰るとおりで。一般的な診察は、普段の体重の10%以上の体重減少が意図せずして3カ月間で起こった場合は、栄養不足の可能性が高いことを示しているとされ、その状態であった場合に追加で検査する形になりますから

posted at 2011-12-29 04:24:11

http://twitter.com/rt_luckdragon/status/152469985669812224

RT @MEDSI: @fura_follow @mogmemo 放射線科やってて稀ですが画像検査で栄養失調が判明することがあります。聞くとマクロビだったりアレルギーで勝手な食事制限してたりします。それくらいに気づかれない栄養失調はあります。

posted at 2011-12-29 04:24:21

http://twitter.com/rt_luckdragon/status/152470026379739136


...やはり。
この案件、結構やっかいな状況を含み、基本的には要観察の状態を保持すべき事態のようです。
ある程度、みんなの関心が集まっているため、今の状況のまま、経緯を注意深く見守る必要がありそうです。
さて、要注意の保持*1が必要、となった所で、今後のために「マルトリートメント」について調べたので、記事の最後でこれに触れることにします。
元々、子供の虐待、と言った場合、子供の育児自体は形式が決まっているものではありませんから、きっちり線引きできるわけではありません。最初は育児の適切さが欠ける、というような小さな逸脱が始まり、それが子供に大きな悪影響を与えるまでに成長していくのでしょう。
「マルトリートメント maltreatment 」とは*『厚生省こども虐待対応の手引き』(平成12 年11 月改定版)より抜粋』を見てください。
グラフの同心円、中心から順に「Aレッドゾーン(要保護)」「Bイエローゾーン(要支援)」「Cグレーゾーン(啓発・教育)」となっていて、それぞれのゾーンで必要となる処置が記載されています。
要保護では、児童相談所が介入し保護しますが、より軽度の状況では支援を行い、一番軽度の場合には、啓発によってマルトリートメントを防ぐ形になっているようです。
それぞれで、より適切な処置が求められますが、それ故に高度の判断と、注意深い行動が求められているのでしょう。一朝一夕に簡単に済むような問題ではなく、「粘り強く、会話を持ち、判断し、行動していく。慎重な見守り行動を行っていく。」ということだと思います。
最後に、今回調べた、各種資料へのリンクを貼っておきますので、参考としてください。
最新法規対応の書籍も探しておきました。図書館などで借りてみるのも良いかと思います。

参考リンク(マルトリートメント対策)
「マルトリートメント maltreatment 」とは*『厚生省こども虐待対応の手引き』(平成12 年11 月改定版)より抜粋
虐待問題と対応 第1章 援助に際しての基本的留意事項
小さなサインを見逃さないで 〜子供の虐待を防ぐために〜 和歌山県教育委員会

参考書籍
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関連リンク
願いは「児童虐待ではない」の確認。...しかし、実態が虐待であれば保護を。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック
放射線対策で栄養失調になってる子がいやしないか?のあれこれ - Togetter

*1:かつ、介入の難易度自体は高い。