luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

彼は不処分になりました。京大入試問題ネット投稿事件。

記事は『http://www.asahi.com/national/update/0707/TKY201107070285.html』に。

京都大学の入学試験中に設問がインターネットの掲示板に投稿された問題で、山形家裁(矢数昌雄裁判長)は7日、偽計業務妨害の非行事実で送致された山形県内の少年(19)を不処分とする決定をした。自らの行為を認めて反省している点を重く見て、処分の必要がないと判断した。

http://www.asahi.com/national/update/0707/TKY201107070285.html

実際の少年法における、処置内容については『http://www.courts.go.jp/saiban/wadai/1801.html』あたりを参考に。
見てもらうと分かりますが、調査、審査後に、実際には本人に反省が見られる事から、教育的措置として、処分が見送られる「不処分」となりました。「偽計業務妨害」は成立したけれど、処分はしないこと、とした訳ですね。
罪刑の形成*1はされた訳なので、判決文等を読めば成立要件の事項詳細などは分かるわけなんですが、今後判例解説などが出そうなので、「判例時報」「判例タイムス」あたりを、確認していきたいと思います*2


何か、色々話題を提供し、実際の法の運用についても、議論を呼んだ話題でしたが、震災のお陰か、何か遠い昔の平和な出来事だった、みたいな感想になってしまいます。
無論、今も平和ではあるんですが、色々問題は山積しているわけで。何か重み付けの印象が変わってしまっています。彼の実家とか、大丈夫だったんでしょうか、そっちも少し気になります...。


ちなみに、彼は不処分なので、直接の関係はありませんが、彼がもし処分されていたら、今回紹介する詩集に何を書いたのでしょうね。この詩集は結構名作で、少年*3たちの詩集に、実際の「矯正指導」の更生過程が重ね合わせ、記載されています。
奈良の少年刑務所において行われた内容の記録にもなっています。色々、考えさせられる内容ですよ。
[]

関連リンク(少年法関連)
http://www.courts.go.jp/saiban/wadai/1801.html
福岡県弁護士会月報「付添人日誌」不処分事件から見えてくる少年事件の問題(その3)(14・7月号)
少年保護手続 - Wikipedia

関連リンク(堀江被告・判決文関連)
http://www.thinkitlater.com/2011/06/blog-post_24.html
ホリエモンの実刑判決は重いor軽い?判決文を読む!

*1:罪刑法定主義

*2:堀江被告の判決文などもあるので、図書館で検索予定ではあるのですが。

*3:実際には二十代前半。