luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

利益相反に関する、ちょっとした話。

http://synodos.livedoor.biz/archives/1739790.html』に関する話ですけど。
とても良くありがちな、研究開発の利益相反に関する誤解だと思う。
実際、研究の経費関係は産業と無関係ではない。よく言われる、医療と薬剤メーカーとの話でも、まったく無関係ということは研究の性質上あり得ない*1し、それで「御用学者*2」とか、ごく普通に医療関係者から発言されたり、「利益関係はあるが、意見としては正しい」と評されたりもする。
原子力関係、電力関係も、非常に当たり前に同じ事で、何で一部産業が話題になったからと言って、殊更にそれを強調されなければならないのか、理解に苦しむ。


意見の事実関係は、基本的には利益相反の影響はあるが、そもそも、事実関係として正誤かどうかが問題となるだけ、それも当たり前の事と思うが*3

関連リンク
電力会社の「取材圧力」は幻か | ニューズウィーク日本版編集部 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト*4

*1:専門知識がある層が、研究と産業に関わらない方がおかしいし、利益関係で無関係な人を引っ張ってきても、知識がないので、真っ当な評価ができない。本来、利益関係がある事を前提に、それを表明しつつ評価を下すのが、正しい研究者の姿勢。サラリーマンだって、給与をもらっている自社、および自己産業の守秘事項は当たり前にあるはずでしょ(苦笑)。

*2:厚労省の委員会などが顕著。

*3:そういう意味では、利益相反がないフリーの記者だから、正しい事を言うと思ったら、認識を誤る。フリー記者は、自己の食いぶちを稼ぐと言う意味では、時に強烈な利益誘導をする事もある。

*4:この記事に関する意見でも思ったが、多分、「御用学者」「御用メディア」の意見を持つ人は、否定する事実が出てきても、自己の認識を決して変えないと思う。その肯定のために、自己定義を懸命に変えて、継続させると思う。確証バイアスが効く過程と同じ。