luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

ヘンデル作曲メサイヤ、第二部の終曲が「ハレルヤ」です。この曲が始まった際に、起立する必要はありません。

実はこの曲、私自身が時々合唱に参加していたりします。まあ、歌っている訳ですので、私は立っている訳ですが。
この曲にまつわる逸話で、史実ではないそうですが、国王が立ったという逸話がある、という要らぬ知識を披露したがる人がいるのかも知れません。要らぬというのは、要するに披露して別に役に立つ訳でもないので。
たまに、この逸話に因んで、演奏会自体で立つことにしている演奏会もありますが、その場合でも、立つ際に大きな音がしないようにリハーサルくらいはすると思います。そう、そうしないと、普通は大きな音を立てながら立つ羽目になってしまうのですよ。
もし、さして大きな音を立てずに立ち上がれたとしても、その際に、一般の演奏会では、立った方の後ろの席の方はどうするのでしょうか。演奏を見るにしても、演奏を聴くにしても、真ん前に人が立たれたら、物凄く迷惑でしょうね。
...という訳で、逸話は逸話として、演奏会自体で立つという形式にしていない限りは、座ったままでいた方が良いです。また、立ったからといって、貴方の後ろの席の迷惑な視線以外を受ける以外、特に注目はされないと思います。
この逸話自身は、メサイヤの演奏や、合唱をしているのであれば、どこかの時点で知識として頭に入ってはいますが、それをしたからといって、演奏者や観客に益になる訳ではないですからね。
演奏が終わってもいない、最後の発声の終わりきっていない処で発せられる拍手みたいなもので、かえって興ざめを誘う行動だと思います。