この命題に回答します。
飯島明子 @a_iijimaa1
50歳、結婚経験なく一人暮らしの私は今のところあまり寂しいと感じていない。若い頃、「年をとったら寂しくなるんだから結婚した方が良い、子どもを産んだ方が良い」と言われることがあったけど、今のところ寂しくないんだよねぇ…。
https://twitter.com/a_iijimaa1/status/764282179819929601
ご存じのとおり、私は未婚で、男性の同年齢です。寂しいか、と問われた時に、実は回答は二つになります。
「一般的な意味では、寂しくありません。」「ただ、この人が居なくなったら寂しい、という存在はあります。」
「結婚したら、寂しくなくなるか」は、正しい命題？
自分の答えを告げる前に、「結婚したら、寂しくなくなるか」これは正しい命題ではないと思います。
何故なら、結婚しても幸せになるとは限らないし、子供が出来るとも限らないからです。また、子供が出来ても、寂しくなることは無いか、と問われれば、寂しくなる事もある、のではないですか？
子供に疎まれ、嫌われている人も、かなり居ますよ。
結婚、子供、これらは単純に行動の選択肢であって、その結果がどうなるかをケアするのは自分自身です。その結果によっては、寂しくなくなる事もあるでしょうけど、それは決定稿ではないと思います。
とはいえ、私自身は結婚、子供、どちらも忌避している訳では無くて、行動の結果、そっちの方の結果が発生しなかっただけです。
結婚に至っては、未だに可能性がゼロとも考えていません。実際、交流する機会が皆無という訳では無く、この年齢でも、巡り合いみたいな、出会いめいたものは、実はまだあります。恋愛感情も、まだ消えていません。
ところで、結婚しなかった人が、もしくは結婚で幸せにならなかった人が、寂しさから逃れる道は無いか、と問われたら、それは否でしょうね。
日々の暮らしの中で、今はネットもあり、昔であっても、人との出会いの場はあります。そんな場で、話の合う仲間を探し、交流をしていると、寂しいという感情は起きにくいのではないでしょうか。
私の場合、科学・医学関係の集まりだったり、海の趣味の集まりだったり、合唱なども趣味としているので、そんなに寂しさを感じません。
多分、自分から周囲に働きかけたり、何かを探しに行ったり、自発的な行動が出来ない人は、寂しい感情が起きた場合に、なかなか打開策を見つけられないのかも知れません。その意味では、寂しい、と感じる人は居る、とは思いますが、それは決定的な事実では無く、本人の行動が生んでいる感情ですよね。ある意味、それって仕方が無い事なのではないですか。そんな人は、たとえ結婚しても、子供が居ても、寂しい感情を自分で解消する事が難しいのではないでしょうか。
相手が動く事を期待したり、相手が何かを解消してくれたりする事を期待した人生は、確かに寂しくなる事はあると思いますが、婚活系の広告に良くあるのですが、まるで相手が自分の寂しさを解消するために存在する、みたいな期待は、私は良い思考だとは思いません。 そんな思考は、例え結婚しても、関係を腐らせるだけだと思います。
私の回答。そして、本当の「寂しさの解放方法」
さて、冒頭の内容に戻って、自分の答えを書きます。
「一般的な意味では、寂しくありません。」「ただ、この人が居なくなったら寂しい、という存在はあります。」と書きました。
私は、自分の趣味や、色々な集まりに自発的に参加していますので、一般的な意味では、寂しいと感じる事はありません。ただし、その集まりの中でも、特別な感情を持つ人は居ます。その意味では、その人が居なくなったり、その人のいる場に参加できなくなったら、寂しいと感じると思います。
これって、良く考えたら、結婚相手や、子供と同じ状態ですよね。で、よくよく考えてみるに、冒頭の命題って、実は結婚や子供だけが寂しさを解消する手段、と言ってしまっている処に誤りがあるのだと思います。
そして。人の寿命は有限です。
つまり、高齢になればなるほど、自分より年齢が下でない限り、周囲の人は居なくなっていくんですよ。
という事はね。結婚しても、子供が居ても、結局、近い関係の人は居なくなっていくんですよ。つまりね、根本的な意味では、結婚していようが、周囲の人はゆっくりと居なくなっていくので、それを寂しさと呼ぶのなら、回避する事は難しいと思います。
けれど、それ自体も、回避する事はできますよ。それは、常に新しい関係、新しい情報に目をやり、自分の周囲に色々なものを構築していくのです*1。
能動的に生きる以外に、自分の寂しさを解消する方法は無いと思います。
*1:記事本文中には書きませんが、これが高齢になるにしたがって難しくなる、という事はあるでしょう。でも、それは結婚していても同じことでは。結婚相手も、結婚前は、基本的に他人な訳で。子供だって、自分の一部では無く、れっきとした一個の人格ですよね。
