派遣契約労働の実態に潜む、危うい「状況→当事者の原因転移」の話。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック に関連する話。
現実的な問題を、状況では無く個人に転嫁する組織体では、上記の派遣労働者に限らず、正社員自身も、問題の責任を負わされてしまう事を恐れ、声を挙げない事がある。とはいえ、派遣労働者よりは組織内での交流もあり、帰属性も強い事から、守りに入る事は容易い。
他方、外から来ている人々は、何気に多様な職場を経験しているが故に、組織体がうまく回っていない理由にも気づきやすく、他職場との対比から、何気に冷静な評価*1になる事も多い。
だが、彼らの声を聞く組織は多くない。というより、そういう契約者を一般的に扱い、内部社員とほぼ同等に話を聞くような現場でないと、彼らの感情にすら気づかない。
下手をすれば素直な感情を語ったり、正社員と同等の口を聞いたりすることを原因に、虐めにあったりする*2。だから、声をちゃんと挙げられるような環境でないと、彼らは感じていても何も語らない。何かを思っていても*3。
と、否定的な事ばかり述べたが、特に大きめの会社や、小さくても風通しの良い会社だと必ずしもそうではなく、外から来ている人が、とても高評価され、重要な仕事を長期に渡ってこなしていたりもする。
で、これ、実会社名を挙げるとびっくりされるような、あまり良くない評価を受ける大企業にもあったりするのですよね。実例を知っているので、何か世の中の評判や、噂なんか、あてにならないんだろうなあ、と思います。