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老害の対問題もある。そして、解決は指摘と拒絶ではない。

インドア派技術者を引き止めるための天下り老害が「休日に部署のみんなでハイキング」という施策を実行した結果みんなやめた - Togetterまとめ ←老害問題は、ここでも語られている。
また、これ以外でも、自己の無知を認知できない老人が害悪となっている事は数多い。
ただし、老人が問題化するのは、無知なうえに決裁権を持っていたりするからで、実は無知の問題は、若年層から高年齢層を見た視点でも存在し、かつ、その年齢層にも決裁権は存在するので、対となる相似形の問題は実在している。実際に、若年層からの内容は、高年齢者差別として実在している。
よって、老害と片面で語るよりも、認知が断絶化した際の問題として、一般化して語った方が良いと思う。


先日、これは高齢者だが、自分の進行方向を遮った若者を罵倒した場面に出会った。実は、歩行に支障をきたした人物が、ぶつかりかけて不快な表情をした際に、それを罵倒したのが本当の事だったが、その言葉が非常に印象的だった。
内容をそのまま記すと支障がありそうなので、整理して状況描写に直すと、その人物*1はこう言ったのだ。
「(自分がその進行方向に進むのは、)当たり前の事なのに、(文句のありそうな)その態度は何だ。」という意味の事を言ったのですね。
私は、その人が歩行に支障がありそうな状況は見えたし、多分、それが故に痛みないし、恐怖を感じた故の行動なんだろうなあ、と思ったので、かなり嫌な感じを持ったが、彼は言う事を言えてスッキリしたのか、足早に去ってしまい、自身の無知に気づくことは無かった。
ちなみにこの対称形で、老人の歩行困難に気づかない若者が、同じ事をした風景も見たことがある。
特定の属性の行為に収斂させたい向きには、不満かもしれないですが、こういう内容は「無知」「認識の無さ」には収斂できても、対象者の年齢属性には収斂できない、一般的な認知の断絶の話なんですよ。


そして、老人が、自らの観察眼の無さで見落としたように、そして対称的に若者が、若者故の経験の無さで、同じ内容を見落としたように、解決は拒絶の部分にあるのではない。
あくまでも、解決法は、自らが自らの無知に気づき、それを補おうと、新たな事実に気づく処にある。それ以外に、無知の解決は無い。


そこに到達できる割合は、そんなに多くはないですけどね。だから、問題はなかなか解決できない。

*1:ちなみに、個人情報を消して、男性とも女性とも言っていません。高齢者の属性のみ、残しました。