luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

科学者は「検証」されるが故に、誠実。そこから目を逸らそうとする相手は、基本的に嘘つき。

世の中には覚えておいた方が良い事がある。それを忘れると、騙される。
世の中の多くの人は、品質で商品を売ろうとする。が、それなりの割合で、あまり必要としない相手に、過剰にモノを売りつけようとしたり、人の感情的な面に働きかけて、快い言葉を心に響かせ、偽の情報を与えようとする人々が居る。
前者は不誠実なセールスマンであり、後者は暗黒の道に陥ったジャーナリススト、つまりは羽織ゴロ*1の事である。
STAP細胞の際に、実験の再現性、情報の正確さ、論文の情報の誠実性*2が、書かれている論文を基に、いかに問われたかを、思い出してほしい。実名、匿名を問わず、論文はそういった厳しい検証の目にさらされるのであり、そこを基に、その論文を引用*3して、他の論文は書かれるわけです*4
そこを基礎とする科学者は、確かに言葉で話を伝える能力が必ずしも高いわけではないが、基本的に誠実である。陰謀論を持ち出し、自身の悪評を嘘でごまかそうとするような人は稀である。ちなみに、今の表現は「特定個人を指してはいない」ので、念のため。
さて、科学者は基本的に誠実であるが、言葉は下手である事が多い。すると、そこにつけこもうとする人が現れるのが、世の常である。
そこにつけこんで、巧妙に嘘や、誇張を混ぜ込み、何かの商品を売りつけようとしたり、嘘の情報を信じ込ませ、何らかの都合の良い意見に誘導しようとしたり、情報商材*5を買わせようとしたりする。
なお、科学者の括りでは、医者や法曹などもそうですね。医者も、医療はエビデンスを基礎とするし、法曹も判例や法律の要件を基礎とします。ただし、法曹の場合は、判例などは科学的な事実とは限らないので、判決が科学的な事実と反する場合*6もあります。その点は注意してください。


ちなみに、覚せい剤の捜査は下記の側面があります。

落合洋司(オンラインチャット相談対応可)
‏@yjochi

薬物捜査では、被疑者が自宅などで薬物を所持していそうなタイミングでガサをかけ、被疑者立会いの中、物を発見し、被疑者を所持の現行犯で逮捕することで、固い事件になる。その意味で、清原の件は、満を持して、という印象を受ける。

https://twitter.com/yjochi/status/694574154910011392

上記の内容からして、「薬物捜査の犯罪の報道を、他の事件の目くらましに使おうとすることはできません」。タイミングが何時になるか分からない事件を、目くらましに使えますか?
そういう陰傍論を言い出している人が居たら、「世の中の捜査手法を知らない人を意図的に騙しているか、その事実を知らず、間違った論を言い出しているか」のどちらかです。いずれにしても、信じる必要はありません。

*1:貴重な、誠実であろうとするジャーナリストもいるので、こういう書き方をします。しかし、困窮するとジャーナリストは、歪曲と誇張、捏造の道に堕ちるので、基本的に疑いの目を向けておいた方が良い。品質高い記事は、簡単には作れないので。

*2:ここであまりに捏造が酷かったわけなのだが。

*3:故に、その論文の参照数が、論文の評価になったりするわけです。

*4:なお、検証される論文ではなく、書籍の形で世に意見を言っている人には注意してください。世の中には、そういう書籍を売りさばき、講演会を設けて、自己の生活費を稼ごうとする人もいるのです。書籍が良いものであれば別ですが、それはとても稀です。

*5:有料の講演会とか、有料メルマガとか。

*6:なお、裁判は「事実を明らかにする場所ではありません。争点を裁く場所」です。刑事事件も、基本的にそうです。そこで「有罪を証明できなかったら無実」として、刑事被告人を裁きます。