luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

優生学的な選択圧は、遺伝子多様性を損なう可能性があるのでは。

障害を減らせる方向に、が何故いけないのか。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック障害に対する無理解。障害って、本人には意外に不幸じゃないんですよ。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック と続く、一連の記事の続きです。
最初の方の、優生学的な視点に戻るのですが、優生学的な内容が、出生前検査などの中絶行為などで生じた場合、障害を減らす行為が、遺伝子多様性を失わせてしまう可能性って無いのだろうか。
障害というものが恣意的に定義できるものである、というのは記事中で述べているが、究極的にそれらの定義を収斂させていくと、障害を生じず、その世界にとって非常に適切な限定された性格を持つ個体に出生が限定されていく事になる。
これ、究極的に言うと、特定の個体をクローニングさせていくような、遺伝情報の限定化が起こる。
結果として、その環境が変化した際に、その環境の変化に耐え、新しい性質を持つ個体を生み出し得るための、遺伝子情報を失ってしまうのではないだろうか。
遠い未来、人類は自らの選択圧から、窮地に陥る気がしてならない。
自らが不適切と思う不純的要素も、遺伝子情報プールに、多様性として持っておいた方が良いように思う。