luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

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くちびるに歌を、観ました(ネタバレなし版、記事)。

内容について極力書かずに感想を書きました。ネタバレしてないと思います*1

予告映像見た時には、こんなに良い映画だと思っていなかったので、良い意味で予想を裏切られました。
特に、最後の字幕テロップが流れだすまで、伏線の回収、回収で、映像を観続ける緊張感が持続したのが、凄く良かったです。実は、伏線の映像の中にはミスリードを誘って、事実認識を間違うように仕向けられたものまであったりして。それで、最初に観た時には色々騙されて、後の方の映像で、それが誤解だと分かるまでは、自分の中で色々な感情が戦ってました。
そういう意味で、登場人物のそれぞれの気持ちが段々分かってくる、良い映画だったと思います。
何より、ほぼ最後のシーンになるまで、新鮮な驚きがあって、そして、それも地味な行動や、普通の感情の積み重ねがあっての事なので、展開自体は結構ベタな内容なんですが、それもあってか、ゆっくりと沁み込んでいく感じがして、それが良かったです。
登場人物に、自閉症のお兄さんが居るのですが、この人も物語のメインの筋にしっかり関わってくるのが、良かったです。
自閉症の一つに、記憶力の良さ、というのがあるのですが、それを覚えておくと、最後の方で、とても理解が深まる重要なシーンがあります。ちなみに、自閉症については、事前に「レインマン」あたりを観ておくと、この映画のお兄さんの行動が良く分かると思います。
私は合唱に子供の頃から親しんできているのですが、合唱をしている人に大きな感銘を与えるシーンが、最後の方にあったのも良かったです。


では、観ていない人は、是非、観てください。観た人は、ここまでの私の言葉に、ニヤニヤしているかも知れませんね(笑)。

[]

*1:雰囲気を醸し出している部分はあるかな...