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感性と、選択の論理性? 何か違う気がする...。

最初は記事で省略されている部分に気がつかずに、小峰さんと、先日話していて気がついたんですけど...。


まずは、記事のコメントを、そのまま載せます。2015-03-22 - 食品安全情報blog より、コメント欄。

luckdragon2009 2015/03/31 01:43
こんにちは。ここに書くのはかなりご無沙汰です。

「いちから聞きたい放射能のほんとう」菊池誠×小峰公子 著 P.192 該当部分を、繋がりも含めて、引用します。

『家で食べる野菜は子供が生まれてからずっと週イチで届く宅配の無・低農薬野菜です。農薬が心配というよりは、おいしいから続けています。難点は価格が高いことだけど、今週はどんな野菜が入ってるかな?と箱を開けるワクワクが好き。店頭で見かける輸入野菜も、最近では「契約農家で安心野菜」とか書いてあったりします。ニンニクは中国産が劇的に安いので、青森産と迷います。農薬のことを考えても安い中国産にすることもあるし、青森産を買うこともある。これは気分だな。』(着色部分が省略されている処。)

肝心な『農薬が心配というよりは、おいしいから続けています。難点は価格が高いことだけど、今週はどんな野菜が入ってるかな?と箱を開けるワクワクが好き。』の部分を、省略しちゃって良いんですか?
...受ける印象と、意味が違ってきてしまっているように、思います。

実は、先日、小峰公子さんご本人と、この記事、該当部分の文章について、お話をする機会がありました。(このイベント → https://86edcefed6dd017b22ca0cc8d8.doorkeeper.jp/events/21566 )

そこに書かれた意味は、今挙げたように、多分に味と気分に根差した部分になっており、いわゆる農薬を危険視したものではありません。
主眼は「味」と、箱の中から出てくる「驚き」ですね。どちらかと言うと、好みの話というか、そこの部分が自分に合っているから、という事になります。

ご本人の話として、何か誤解が生じているのではないのかな? という感想でしたので、もう一度、その部分、読み返していただけないでしょうか?
...ご本人もネットワーク上に居られますし(twitter アカウントと、ブログがあります)、一度、お話してみる事をお勧めしますよ。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20150322

記事の大意は分からなくもないですよ。農薬の有無で、味が変化する、という法則は無いですからね。
...ただ、省略されている部分を補って読むと、これ、農家の手間や、その想い、いわゆる農家の顔が見えるとか、そういう部分で、野菜の梱包に何が入っているか分からない驚きを含めて、そこを楽しんでいる印象を強く受けたんですけど。
基本的に、届く農家の野菜の味を楽しんでいるんですよね。...無農薬かどうか、そこの部分はあまり関係なく。


そこの部分を、知識として、総ての要素が織りなす必然性を論理的に思考して選択する流れの話に持っていくのは、何か違うと感じました。
世の中の総ての人が、総ての知識を頭に入れて思考するのは、はっきり言って無理だと思います。私は法務の世界に生きていますが、世の中の総ての人に、法律の総てを理解してください、と言うつもりはありません。とこかで、それなりに知識の不備は出ますから...。
人には、自らの五感や、商品に飾られている愉しみ、みたいなものを楽しむ部分もあります。そこの部分を否定してしまうのも、何か違うと思っています。


ともあれ、記事に書いた通り、小峰公子さん自身と、お話ししてみると良い、と思いますよ。
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