luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

愛も、絆も、信頼も、使いようで、人を癒しもすれば、人を傷つけもする。

タイトルに挙げた言葉以外にも、他にも色々な言葉は見つかると思う。
要は、使い方次第で、相手を大切にする願いも、相手を傷つける事になるという、当たり前の事実。


先日も、「家族」について思索する政治集団が、自分が好ましいと思わない属性について、攻撃的になる例を挙げたばかり。自分の好ましい属性を大切にする一方で、自分以外の存在が大切にする属性を尊重しなければ、その集団は容易に他者を迫害するので、「人を愛する」と主張しつつ、人を傷つける事も容易だ。
結婚に不遇な身に、露骨に「結婚」の言葉を大声で投げかけたらどうなるか。他者を幸せにする言葉が、簡単に人を傷つける。親の愛情に恵まれなかった人間に、「親の愛情を認めることが出来ないなんて」と非難すれば、相手の心の傷をえぐる事になる。
非常に当たり前の事だと思うのだが、そういう熟慮をせずに、相手を大義名分で傷つける人が増えているように思う。大義名分で殴りつける社会は、不寛容に満ち、無神経で不快だ。


自分と他人の境界線を意識し、自分にとっての大切な概念や属性が、時に他人には逆に働く事がある事を認識しなければ、未来は暗いと思います。