luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

一緒に暮らすための判断の時に、「相手を信じる事が大切」と、間違えるなかれ。

法律婚事実婚に関わらず、一緒に暮らすための判断に必要な事に対して、それを「相手を信じる事が大切」と、勘違いする場面が、結構あるような気がしている。気持ちが高揚している時には間違えやすいけど、もし「判断」のタームであるのなら、大切な事は「相手を信じる事」ではないですね。


で、もし、何で? という気持ちがあるのであれば、判断を踏みちがえて、破綻を望む心算(つもり)が無くとも、破綻をきたしてしまうように思う。
勿論、気持ちを込める事は重要だし、「善意*1の無い婚姻」なるものがあるとも思えない。が、そこに至るために必要なのは、時に、相手を冷静に*2判断し、どんな相手であるかを知り、自分との接点を考察する事。
「どの部分が、自分にとって許容できるか、強要できないのか」という言葉が語られたりもしますが、そういった基準で、ちゃんと相手を確認できる事。そのための誠実な回答が相手から得られる事。
男女関係の相互感情は、心に強い感情を呼び覚まします。冷静に相手を判断している心算(つもり)で、見つけた相手の疑いを、ちゃんと「自分で考察する」のではなく、「相手を信じる事*3が大切」みたいな、合理的ではない信念に置き換えてしまう危険性を孕んでいる。
盲信して、相手との関係での問題がありそうな部分を考えようとしない、のではなく、考えたうえで、問題を解決できる算段が付いた時に、そのための正しい判断がついた、と言えるでしょう。


心理学的な側面から言いますと、相手の事を良く思っている時には、その部分のみ探してしまうもの*4ですので、何気に判断が困難な心理状態なんですよね。
判断を踏みちがえるのは、実はそこに原因がある。一生懸命に良く思い込もうとする自分の心理を、どこまで制することが出来るのか。それが、真に正しい関係を成就するための重要な*5、自分との戦い、のように思います。

*1:好意。良き心情。

*2:難しいとは思いますが。

*3:「信じる」というのは、考えずに、単純にそう思い込む事、ですよね。事実と違っていても。無粋な事を言うようですが...。

*4:破たん時は、真逆の状態。

*5:そして困難な。