luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

前回に引き続き、ネタバレなしの紹介、昨日と味わいが好対照の、過去改変の教訓。「バタフライ・エフェクト」

...今回もネタバレは無しにします。
映画で語られる冒頭の言葉は、「Predictability: Does the Flap of a Butterfly's Wings in Brazil Set Off a Tornado in Texas?*1」の話ですね。
時々、勘違いされて語られる理論ですが、現象が起きる、と言っている訳ではなく、現象が起きるかどうかを予測できない、予測不可能性を言ってます。そこを念頭に置いてこの映画を観ると、ラストの示したかった意味が良く分かるかも。...どうなるかは、語りません。そこに至る道を含めて、最後までの道のりをじっくり観てください。
主人公は、ある時、「自分が欠落したと思った記憶の部分に干渉して、過去に起きた事象を変化させる事ができる。」そういう能力が、自分にある事を知ります。この能力は、映画では詳細の描写は無く、筋を追うにつれて事情が分かる仕組みになってます。
色々な出来事が起きます。主人公が起こした出来事によって、周囲の人や、時に自分に大きな影響が起き、それはかなり過酷なものです。その意味では、タイトルに書いたように、かなり昨日の映画と趣が異なっており、片方が「ふわふわのホットケーキ」に例えれば、こちらは「ひどく苦く、リキュールや色々な刺激な味付けがされた、重いチョコレートケーキ」という感じかな。
その結果、最終的に主人公は、一つの決断をし、一つの行動をします。それが、ラストシーンに繋がっています。私は、こういうラストもあって良いと思います。なかなか味わい深い、ラストです。
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