luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

今年は忙しい中に、法の基本則の勉強の一年でした。

実はブログにはあまり反映されていないのですが、日常生活では忙しい中、刑法概論、各論、判例など、法例の資料を読み込んだ一年でした。あまり表面には出てこなかったのですが、一部は twitter のツイートにも表現されていたように思います。
実際には、法基礎論、実務の内容はあまりに奥が深く、実際に表面に出てくる程には身についている訳でもないのですが、今後、何かの面で活かせたら、と思います。
その視点から、社会を眺めると、人の法に対するバランス感覚と、その法が社会にもたらす永続性、均等性の効力に対する考察が非常に薄いのがとても気になります。例えば、刑法が元々の基本概念として備えている、構成要件の厳密性と判例でのその調整機能、言わずと知れた謙抑性があります。その部分で考えた時に、法の適用を改正、新法の立法で変更した際の、実務上の変遷などに無考察だったりする、一般の人の感情的反応が、とても気になってきた一年でした。
また、これは憲法の視点ですが、昨今の議題に上がってくる、国家抑制の憲法の機能についても、特に政治の世界で恣意的な解釈や、歪みを起こさせるような行動が、非常に気になる一年になりました。
これらの動きは、今後永きにわたり国家や社会の法運用に重要な影響を与えかねない内容であり、十分に注意を払っていかなければならない内容だと思っています。安易な変更や、拙速な強硬施策は、長く積み上げてきた法の運用結果からの信頼を、砂上の楼閣にしてしまいかねません。そこの部分は、冷静に、慎重に思索を重ねたいと思っています。
まあ、とはいっても、私自身は法理解の初心者であり、先達の慧眼にはほとんど叶う事はありませんけど*1


それでは、ここら辺で今年最後の記事をここに終え、新年の挨拶へ繋げたいと思います。
今年一年、ありがとうございました。また来年も、よろしくお願いいたします。

*1:とはいえ、人と違う視点で考え続ければ、多層な思索の中で微力を果たせることもあるかと思います。独自の視点で考え続ければ、そういう事も時にはあるでしょう。