luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

ご都合主義?メイを食べない、という事だけを軸に、構成されている物語のプロット。

注意:盛大にネタバレしてます。

出会い*1

雨のせいで鼻風邪を互いに引いており*2、互いの匂いが分からない。
雷が光っても、目をつぶってしまうか、下を向いてしまって*3、互いの姿を確認しない。
嵐が去って、互いに再会を約束して別れる際に、メイ*4は足がしびれて動けない。ガブ*5は相手の姿を確認しない。

それからの話

正体が明かされる瞬間の前。ガブはメイが隠れている方を多分匂いで知ったのだけど、その際に何故かヤギって分からない。
日常的に獣を食べているはずのガブは、何故か相手に友情を感じ、相手を食べない事を決意する。
再会の約束時に、景色の良い場所で食事をするつもりでいた流れで、お弁当*6を持ってきていたガブは、お弁当を落としてしまい、その場所では何も食べない*7
その後、互いの群れに、自分たちがしている事がばれ、相手から自分たちの群れに有利な情報を聞き出す様に、と言われて会うのだが、結局それはしない*8
今まで生きていた場所を離れざるを得なくなり、新天地を目指すのだが、道中で、メイが寝ている間にガブが野鼠を食べている話をすると、メイは嫌な気分だ、と言う*9
新天地への雪降る中、メイは倒れてしまい、自分を食べるようにガブに言う。が、互いを初対面であるがように装い、メイを食べる事にしてガブは外に出るが、メイの食べる草を探しているうちに、追っている昔の群れと出会い、雪崩で消息不明に*10
メイはガブが掘ってくれた雪洞から出てみると、晴れて、見知らぬ大地に森や草がある*11

一年以上?が経った後、ガブがメイに出会うが、ガブの記憶は無くなっていて、単なる獲物のヤギとして、メイはガブに捕まる。だが、ガブは何故かメイをすぐには食べず、メイが絶望して呟いた「あらしのよる」の言葉がキーになって記憶が戻る。

で、これで大団円、という事で、エンドロール。


物語を観終わって、根本的な問題が解決していない事に気づく。
メイは逃避行の際に、ガブに言った「小動物を食べている行為も気分が悪い」の言葉を、結局解決していない。筋のプロットで、何となく解決したような気がしているだけで。
映画が終わった事で、何となく解決したように思っているけど、物語が続いたら、色々な問題が発生するんじゃないだろうか。
結局、この映画が何を言いたいのか、良く分からなかった。...無理やりな内容を、無理やりな筋で作ったような気がしてならない。

*1:互いに正体が分からないための理由づけ

*2:獣って、そんなに簡単に風邪引くとも思えないのだが。ちなみに、風邪はウィルスが原因なのですけど。

*3:これは双方とも雷恐怖なので、まあ、あり得る話か。

*4:ヤギの方の名前

*5:狼の方の名前

*6:勿論、それは獲った獲物の肉ですね。

*7:食べたら、かなり雰囲気が悪くなるよね。だから、なのだろうけど。

*8:ここの部分は友情として、理解できなくもないが。それまでに色々体験していて、かなり固定化した感情になっている、というのはあり得るので。

*9:じゃあ、ガブはどうすれば良いのですか。これはガブの台詞にもある。

*10:メイが食べられることは、うやむやに。

*11:メイは、これで生き延びる事になる。