ネット法律情報が嘘過ぎる、と弁護士の方が言ってた背景を、私が窺い知れる範囲で説明しておきます。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック で、私はネットの法律情報検索が嘘過ぎる事については、特に書きませんでした。
『Google先生やYahoo知恵袋の法律情報が嘘すぎる。なのに依頼者がそっちにはそう書いてますと言って聞かない...(原文ママ、ここまで引用。)』
...こんな事、「法律情報に限った話では無い」のではないですか。それに、ネットをわざわざ敵視して、法曹の話として伝えなくても、報道見れば、やたらと「書類送検*1」してるし、判決文の解説はピントを外しているし、警察幹部っぽい人のリーク情報は妙に出てくるし、ネット情報どころではないと思います。
一般の人の行動見ても、去年の道路交通法改正を未だに知らなくて、交通違反多発しているし、歩道を歩けばやたらと自転車がベル鳴らして歩行者を蹴散らす*2し、歩行者は歩行者で、スマホ操作しながら歩くから、明確な前方不注意で、人によっては物凄く危険だし。
ネット情報の方が文章に残って法曹に批判される分だけ、まだまだマトモなんじゃない？
まあ、弁護士の先生にとっては、マスコミや人の会話でのニセ情報は、書き物の形になっていない分、根拠薄弱で、ネット情報は印刷できる分、弁護活動の脅威になりうる、と主張したかったのかもしれませんが。
私としては、ネットの法律情報が変なのは確かに問題だとは思いますが、最近では弁護士ドットコム*3なんてのもできている事ですし、何か問題のピントが外れているように思いました。それで、例え、ネットの法律情報が正しくなっても、実は読む側の問題が非常に大きいので、そこの点を解決しなくては、実際の問題は解決しませんよ、という意味で、昨日の記事を書きました。
*1:ちなみに、マスコミ用語だと思います。司法の現場だと、この言葉は使わないように思います。似た用語は「送致」か？ ちなみに、法務省の資料である、法務省：刑事事件フローチャート には、「書類送検」なる言葉は登場しません。身柄拘束なしの送致を、マスコミが総称しているのではないか、という説あり。
*2:ちなみに、自転車の方が道交法違反。自転車に歩行者への回避義務があります。そもそも、歩道では徐行運転なので、歩行者が障害の場合には停止する必要があります。
