派遣虐めは良く聞くし、実際、発生しやすい条件は整っている。
そもそも、力関係に関して弱い立場に居るから、反論もされないし、泣き寝入りも多いように思う。それ故に、味を占めて繰り返すような人も居るように思う。元々が、パワハラし易い精神状況の人*1が、それをし易い状況を得て、行っている感がある。
ただ、よく考えると、それは虐めを行った人間にとって、長い年月に渡って良くない影響が出る状況を生むように思えてならない。
まず第一に、派遣元企業への報告がある。
派遣先企業へはあまり言わない派遣社員も、派遣元企業へは何らかの意見を言っている場合があり得る。勿論、言わない社員も居るだろうが、何らかの相談をしている場合はかなりの可能性であり得、そして、その結果、その情報が蓄積された結果、特定企業、特定人物が問題企業、問題人物的な扱いをされる懸念が出てくる。
ただ、これは企業的には当たり前の行動とも思えるし、もし、対象の人物、企業が何度となく繰り返した結果であるのなら、ある意味自業自得とも言え、あまり同情しない。
ただ、これ以外にも懸念事項はある。
基本的に、虐めと言うのは、虐めた側はすぐに忘れるが、された側は長い年月忘れないものである。つまり、その事実はされた側にとって、何度となく言及する話題になる可能性がある。多くの人は個人名を伏せるだろうが、時には伏せずに話題にする場合もあるだろう。
良くない行為ではあると思うが、ある意味無理からぬ感情で生じている行動であるし、「人の口に戸は立てられない」のことわざ通り、防げない。この結果、事実ではあるが、その行為の内容が密かに喧伝され、自己の評*2に何らかの影響が出る可能性がある。
また、個人名はあまりでなくとも、起きた企業の名前は仲間内のネットワークで密かに共有される。また、派遣社員と言うのは多くの企業を巡るので、そういった情報が密かに共有されて、何気に該当企業の就業の評判に影を落とす、なんていうのはあり得そうな気がする。
どちらにせよ、あまり良い影響を与えそうな気はしない。...まあ、それを懸念して止める人も、あまり多いようには思えない*3が。
