色々な騒動、とりわけ美味しんぼの引き起こした風評、言論の自由を標榜しながら、あまりにも無責任な言論行動に明確に示されたように、福島という地域への「スティグマ*1貼り付け」の行為が露見して久しい。
美味しんぼの問題については、福島の弁護士の方が、美味しんぼ「鼻血問題」 福島出身の弁護士はどう見たか？ - 弁護士ドットコム にて端的に述べています。
福島県民ですら、いまだに悩み続け、判断できないことがらについて、いとも簡単に『福島は危険』と『断定』した作者の姿勢が、騒動の大きな原因です。作者はそのことに気付くべきです」
http://www.bengo4.com/topics/1605/
この方は弁護士であるから、慎重な物言いですし、実際に住民の方は結論を出していない方も多いのでしょう。
ただ、私自身は実際に計測されている結果と、今までの放射線医療の現場での、実際の数値に対する実際の身体症例の結果から考えて、何も心配する内容ではないと考えている*2。
時々、福島の人と話す時にも、私は言うのだが、これほどまでに各自が放射線量に正確な見地を持ち、実際に食物などへの計測を行っている事実から言って、逆に、「他の地域以上に安全な状態」とさえ、言える。
ただ、住民の中には悩んでいる人も居るのでしょうね。その状況で、あのような美味しんぼの騒動を引き起こすのは、非常に悪辣な所業と私は思う。
もう一つ、福島の小児科の方のブログを紹介しておく。リンクを貼ったので、どうか読んでほしい。→ リスクのとらえ方と伝え方 - ひまわりの種
...本当に日々の診療で、住民の悩みに対峙していることが分かる。本当は安心できる状況なのに、色々な不安視させる情報で、各自が悩んでしまっている事も。
福島を不安視させようとしている人の中には、思想的思惑を持って行動している人も多い、故に、美味しんぼに出てきた、「反捕鯨団体」のように、実際の現実とは関係なく、プロパガンダで危険論を喧伝するのであろう*3。
だから、そういう攻撃が止むことは期待できないが、住民の皆さんはどうか、自分をしっかり持ち、他者の言動に惑わされずに、各自の楽しい人生を生きてほしい。
最後に、「ハッピーは状況ではなく、選択だということだ」という言葉が印象的だったブログ記事を二つ、そして、動画を紹介しておく。
どうか、笑顔でそれぞれの人生を生きてください。哀しんでも、笑っても、人生は一回きり、ならば楽しく生きることが大事です。他人の人生ではなく、自分の人生なんですから。
紹介記事
「ほんとに福島で撮ったのか？」と海外から疑われている「HAPPY福島版」登場人物の背景(熊坂仁美) - 個人 - Yahoo!ニュース
ファレルの「HAPPY」福島版を作ってわかった、地域コンテンツの新たな可能性(熊坂仁美) - 個人 - Yahoo!ニュース
*1:参考 http://www.socius.jp/lec/20.html
*2:美味しんぼの内容については、例えば 美味しんぼ問題が全くナンセンスである医学的理由 - Togetter とか。他にもいっぱいあります。
