luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

自分と他人の違いを知る。認知の壁を乗り越える。モスキート音編。

タイトルは、私がいつも心がけている事です。
昨日のブログの内容 他人は、あなたではない。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック とも通じる話ですが、要は、自分が認識している内容と、他人が認識している内容は常にどこかでずれる。だから、それを意識して行動しましょう、という事*1


さて。認識のズレの話。今日はモスキート音編です。
こちらの 子供が泣き叫ぶ魔の店舗 | ず@沖縄 の記事を見て欲しい。

先日、県内のとあるスーパーに行った時の話。大人には聞こえない高い周波数(超音波)の不快音が流れていたらしく、ベビーカーに乗った幼児が泣き叫んでいた。

一緒に行った耳の良い若者にも聞こえていて、長居したくないほどの音量だったらしい。

http://www.zukeran.org/shin/d/2014/06/08/hi-freq-noise/

...この描写でピンと来た人、あなたは鋭い。これはいわゆるモスキート音ですね...。モスキート音と言うのは、加齢と共に聞こえなくなる、ある種の高周波音です。
聴力テスト 大人には聞こえない着信音 (itsのブログ) より。

§解説編

齢を重ねるとともに高音が聞こえなくなります。若者には、その音が煩く不快に聞こえます。

http://itsd210.s24.xrea.com/ja/blog/2006/10/test_1.html#more

色々、テスト音源もあるので、自分の聴覚を試してみてください。私には結構聞こえてましたが、だからと言って別に体が若いという訳でもなく(苦笑)。問題なのは、それ故に若者だけが聞こえていて不快であり、大人にはまったく感じられない場合があるという事です。
最初に紹介したブログの方は、客観的な指標を得るために、iPhone のアプリを使って計測しています。
こういのは大事ですね。
実際に体感できない人が居る場合に、「実際には存在するんだ」といくら力説しようと、感じない人には感じとれない。とするならば、実際には何が起きているのか計測可能であるなら計測して、データとして示してみる、というのが良好な方策でしょう。
自分が認識できない問題に関しても、状況が許すのであれば、そういった客観的な観測結果を示して、理解を求めるのがより良い方法でしょうね。勿論、客観的に示せないような内容*2では、こういった方式が使えない場合もありますが、可能であるなら、それを行うのが問題解決に役に立ちます。
実際には問題解決のために店舗に掛け合うまでは行っていないようなのですが、こういった考え方自体が、類似の問題へ波及可能であり、問題提起として大切な事だと思います。
特に重要なのは、実際の問題が「ベビーカーに乗った幼児が泣き叫んでいた。」という観測が行われた時点で、「一緒に行った耳の良い若者にも聞こえていて、長居したくないほどの音量」という観測も行えていた処ですね。
こういう観測結果というのは、モスキート音の存在を意識していなければ行えない話でもあるので、知識も必要ですが、その知識を使って気づけるところが素晴らしいと思いました。
これこそ、互いの認知の違いの壁を乗り越える、という点での、重要な視点です。加齢によっての、自分の耳の聞こえ方の変化を意識しておく、というのが、これに気づくためには重要でしょうね。


今日はモスキート音に気づく事によっての、互いの認知の違いを超え、認知の壁を乗り越える話を取り上げました。
そういう違いに気づくのは大切な事です。

参考リンク
子供が泣き叫ぶ魔の店舗 | ず@沖縄
聴力テスト 大人には聞こえない着信音 (itsのブログ)


twitter で寄せられた意見

木野浩一 ‏@dorasuky

歳とともに聞こえる周波数帯は狭まってくるんで、ありそうな話ですなあ。野鳥の会的にはヤブサメの声辺りかなりやばくて、去年ちゃんと声確認した際は一安心した覚えが。…RT@rt_luckdragon “ず’s / 子供が泣き叫ぶ魔の店舗” http://htn.to/X7xEf

https://twitter.com/dorasuky/status/475548369234833409

木野浩一 ‏@dorasuky

…鳥見仲間では、かなり年下なのにはやモスキート音が聞こえないって言ってる人が。 RT@rt_luckdragon “ず’s / 子供が泣き叫ぶ魔の店舗” http://htn.to/X7xEf

https://twitter.com/dorasuky/status/475548709325774848

*1:当たり前の事をわざわざ確認すると、変に怒りだす人が居る。しかし、言及しない事によって、どこかで認識がずれていくので、細かく確認する習慣を煩く言わない雰囲気を作っておくことが、とても重要なので、個人的には、そういう事を言いだす人は、集団内の誤認を正すうえで、敵だと思っている。  大事な時に、そういう考えは、集団内で問題を起こすんですよね。それが末端の人ならいいが、たまに管理者にそういうのが居て、閉口する。...まあ、そういう人が管理している集団では大きな問題が起こりがちなので、そういう時に、批判して抑えようと努力しますけど。

*2:例えば、個別の心理的効果に起因するような問題は、各自の確証バイアスもあって、なかなか客観的な会話に持っていけない。それ故に、問題解決が非常に困難です。