luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

世の中には、差別意識を密かに持つ人も多い。...偏見に負けないでね。

世の中には言わずもがな、だが、差別意識を持つ人は居ます。
実際、世の中を生きてきて、一番閉口するのが無邪気な偏見を密かに持つ人です。先日の美味しんぼ騒動に見られるような、明らかに偏見に基づくようにみられる典型的な確信犯もいますが、一番困るのは、実は偏見を持っているが、それを隠し、隠れて密かに虐めにはしる人ですね。


これに対して、社会の各員は別に無策という訳ではありません。
例えば一般的な大企業などですと、内部通報制度*1があり、コンプライアンス上の、CSR制度としての制度を整え、それを社員教育に生かしている処はあります。
例えば http://www.nikkei.co.jp/csr/hot/student.html より。

企業活動を通して社会にどう貢献するか、その約束ができるのは経営者です。約束の相手である「顧客」「株主」「従業員」という3つのステークホルダーの観点から、CSR報告書を眺めることで、その企業がどのような企業活動を目指しているのかが分かりやすくなると思います。特に従業員に対しては、給与だけでなく、あらゆる価値提供をしているか、あるいは価値提供をしようと志しているかを読み取っていただきたいと思います。

http://www.nikkei.co.jp/csr/hot/student.html

実際に企業活動で示されている内容は多様ですし、企業活動に注力するあまりに、企業内倫理まではなかなか手が回っていない企業もありますが、公共の場でヘイトスピーチをしている人が、その所属する企業の内規で罰せられ、懲戒処分を受けたりする事*2が伝わってきたりもします。
企業内でも、気の利いた企業ですと、内部の匿名の通報のパワハラ、セクハラの事例を調査する窓口があったり、ちゃんと調査してくれる処があったりします。実際の運用はとても難しいと聞いていますが、各種の倫理委員会、人権擁護委員会の活動を聞くと、結構実績を挙げている処もあるようです。


ただ、企業でも例えば派遣労働者、有期期間雇用契約の労働者、アルバイト等ですと、そうでもないようです。
監視の目が届きにくい事や、その部分は差別的な思想が忍び込みやすい組織形態や、人間関係だったり、多様な理由はあるようですが、とある派遣労働者の言葉を借りれば、「所詮はコンプライアンスと言った処で、社員向け、株主向け、顧客向けの綺麗ごとで、私たち弱い立場の労働者については、人間と考えていないように思える。」と言ってしまうような実態が企業によっては、あるようです。
良く話題に出るのは、ワタミ*3だったり、ゼンショー*4だったりしますが、実際の派遣先の企業の待遇も、酷い処はかなり酷い。
例えば、IT業でも、弱い処を虐める事で事業成績を上げようとする、安易な人材使い捨ての企業というのは居ます。
時々噂になるし、2ch でデマ情報に混じって本当のパワハラ情報も出てきているので、知っている人は知っていますが、大手の某IT企業は、虐め体制とも言えるような組織構成上の問題を持っていて、社内での会話として「虐め、シゴキにも耐えられるように」なんて言ってたりもします*5
個人を孤立させ、互いの連携を無くし、勤務者を蛸壺に追いやって働かせても、人が離反していくだけで、あまり益はないのにね。今の処、まだ人材不足とまでは状況は進んでいないが、今後、若年齢層の労働人口が減る中で、人材不足の状況に来た時に、「いらない奴は辞めさせれば良い」みたいな主張がいつまで続くのやら...。


...という訳で、自分が仕事をする際には、そこの場での仕事場の行動理念がどうなのか、どんな労働環境なのか、は実際にしっかり確かめた方が良いです。
例えば派遣先の企業訪問で、実際の現場に行かせずに、現場の担当者以外が対応したりしている状況は、本当の会社訪問の目的が果たされているとは言えません。実際の現場の雰囲気を知らせないのは、その場の雰囲気があまり良くない場合もあるし、多忙で現場が疲弊している場合もあります。
そういった、実際の相手の対応内容で、ある程度予想できる内容もあるので、新しい相手と会う場合には、そういった危険な空気を読める練習をしてください。
派遣先の状況がどうも聞いている内容とかなり違うようだ、とか、やたらといつも募集をかけていて、かつ、妙に契約を急ぐ、みたいな、気を付けていると非常に分かりやすいチェックポイントもあるので、感性を研ぎ澄ませて、そういった倫理的な無法者と出会って、人生を台無しにしないようにしましょう。
そういうような状況では、逃げても不名誉ではない*6と思います。


最後に相手を讃えあい、互いを選びあう、こんな気の休まる映像*7を紹介して終わりにします。

*1:形式的だったり、ちゃんとした機能する制度になっているところだったり、色々ですが。

*2:公共の場の場合は、反社会組織的な活動ではない限り、表現の自由との兼ね合いもあってバランスが難しいと思います。しかし、明確に反社会的なものに関しては、特に会社の名前が明確に意識されてしまうような事例などは処分は適正だと思います。企業の公共的立場もありますので。

*3:参考 ワタミ社長、会社のイメージアップに躍起 「大声で“ブラックじゃない”と叫びたい」 – SNN(Social News Network)

*4:参考 「#すき家ストライキ」に労組がラブコール ネットは冷ややか「本質を理解していない」 | 企業インサイダー | キャリコネ

*5:ここの社員教育、聞いてびっくりしたのだけど、社員教育守秘義務の講習はあっても、社内倫理の適性さ、についての講習は無かった。本気で、虐め防止の部分の社員教育を勝手に削除していそうで、なかなか怖い会社です。

*6:そういう方々は、逆にスティグマを貼り付け、やたらとプライドを強調しますが、そもそもが相手を尊重する文化がある処では、そんなに強調せずとも、自然に互いの能を讃えあう行動が身についているモノですよ。

*7:凄いのは、セクシャルマイノリティカップルも出ている事。祝福しようとする雰囲気が心地よい。