luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

過ちを、過ちと認めることが出来るか。革新に潜む、危うさ。

若干、結論。ランチミーティングは業務時間、別途に休憩時間を付与する義務が生じます。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック に通じる話で、内容も続いているのですけど。
よく組織の事を良く考えています、という理由で新たな試みを謳う会社組織というのはあります。一見、革新的で進歩的に見えるんですが、新しい試みが旧来の論点を無視したり、考慮しなかったり、というのはあり得ると思うんですよ。
ランチミーティングの話題なんて、結構典型的だと思っていて、発想する側は「こういう考え方、新しいでしょ、考えているでしょ」と言いたいのかもしれない。
でも、新しい発想なら、それは従来の検証がされていないかもしれない、という視点もある訳で、それがランチミーティングは「休憩時間」の法的要件を満たさなくなる。』という事実だったりする訳です。
自分が発送した提案が新しいなら、それが法的に正しいか、他の慣習から変えた際にどんな新たな影響を生むか、を考えるのは、発想した本人の責任です。それがちゃんと行われているのか、行われていないのか、は本人の誠実さの表れと見做されるわけで、そこを従業員や第三者は、きっちり観察した方が良いと思います。
ランチミーティングで言えば、それを業務時間として開催するのか、そしてランチミーティングを行ったのなら、ちゃんと別設定で休憩時間を設定するのか、そこが発送者の誠実さを見る観点になります。
もし、それを行わないのなら、単に従来と別な事をやっているだけで、何ら進歩していない事になります。ちゃんと従来の法的観点で正しい行事にしてこそ、新しい進歩になる訳です。


まあ、一回二回のランチに目くじらを立てる事までは、私は実質上はしませんが、相手の立場の弱さに甘えて、それを強要することを常習とするのなら、旧来の会社以上に極悪ですからね。ベンチャー気質を謳って、ブラックな会社というのは結構ありがちな話ですし。

参考リンク
ランチに、労働基準法でも食べながら、ミーティングしましょうか | 税理士・社労士の 数事と人事会議