luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

人が反省をせず、行動を改めないと主張する思想について。

監視カメラ映像の目的外使用、および運用について。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック *1の途中で書いていますが、私は前科者に対して、その情報をみだりに公開しないという判例について記載しています。
私は、これは判例である共に、教訓であると考えています。
何故なら、前科を持った人が罪を悔い、心を改めていたとしても、世間の偏見ある人が色眼鏡で見る傾向が非常に強いと考えるからです。
日本では刑罰の前に、社会的制裁が強いと感じています。犯罪の嫌疑がかかっただけで、冤罪かもしれないのに解雇に走る企業。マスコミが報じただけで、相手を声高に批判し、時に迫害する人々。
私はこの傾向に対し、強い懸念を表明します。
確かに、犯罪を繰り返してしまう人々は居るでしょう。しかし、その中でも正しく罪を悔い、同じ過ちを繰り返さないと決意する人は居るはずで、その行動に対し、妙な偏見で叩くことによって、再度の犯罪行為への抵抗心を弱体化させることはすべきではないと考えています。下手をすれば、偏見が、本人の意志とは逆に、同じ行為に追いやってしまうかもしれない*2
故に、こういった情報が容易に手に入らない事は、非常に重要と考えています。
そして、それに類する軽度の偏見を蔓延させるような、同エントリに挙げたようなシステムは、例え、万引き行為に限ったとしても、再犯へのストレスを負わせる可能性がある、という意味でも反対したい、と考えています。
人は、反省し、行動を改める存在であると信じます。 まったく行動を改めないとしたら、それは単なる動物だと思います。人間の総てがそうではないとしても、人間の本質は、そうではないと思います。


故に、そのシステムの存在に、否定的見解を表明します。

*1:関連の話題の内容については、万引き犯共有ネットワークが物議を醸しております(山本一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース顔認証による万引防止システムと法の支配について: 花水木法律事務所 を参照。

*2:もし、そちらの方が、攻撃によって、過度に行動が容易だとされていたら、人はどう行動するでしょうか。