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医療は患者の視点では、まだまだ魔法に見えるのだ。

2013-10-18 にコメントしました。

luckdragon2009 2013/10/19 05:05
実は過去、近藤医師の本に感化されてしまったのは、かくいう私自身でした。
ただし、その後の発言等々を見て、方針変更し、現在に至ってます。

よろめいた身としては、自分が癌にかかった際に、判断を誤った可能性は否定できないのが正直なところです。
ここ( http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/ )を読んだりしていなかったら、多分ですが、心酔したままであった可能性も十分にあります。

うまく言えないのですが、医療という分野に対する性質への無理解*1とか、治療に対する一般の偏見*2というか、視点の偏重というものが、世の中にはまだまだあるのではないでしょうか。

いつもは冷静なのですが、今回はちょっと「当事者感」を味わってます。

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20131018

...確か、乳がんの温存療法の書籍から、違う書籍の熟読になった、と記憶しています。一時期は、本当に心酔しており、彼が奇妙な主張*3を始めなければ、今でも心酔していた可能性があります。
そういう意味では、今回のエントリーは非常に印象深かったです。


コメントにも書いたのですが、患者の中*4には「医者は患者の事を完全に把握している」みたいな、完璧信頼感みたいなものがあります。...これは時には有効なのですが、いったん医師の見解が誤った場合や、実は、「医師の見解も論理の分岐の中のどれかに過ぎないので、どれかを選ばなければならない」という場合に、障害になってくると思います。
医療の臨床の一例は、患者の身にとっては実体験ではありますが、医療上は疫学の要素の中の一例に過ぎないのであって、最終結果は、統計上に示されるどこかの点にはなるのだけれど、現時点での、患者の身に起こる経緯の変遷は、多様になり得るのですよね。
そこの部分を理解するのは、患者の身には非常に難しい、と感じています。

*1:疫学が大切なんだけど、患者は身近な一例で判断しがち

*2:医者は患者の身に起きたことを完全に理解可能、と思っている節がある。←実際には多様に起きているどれかの一事象に過ぎない。経緯は多様になり得る。分岐は無数。

*3:参考 『白い巨塔』モデル医師 「がん放置療法」めぐり近藤誠医師と大激論 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット) いわゆる、「癌もどき理論」です。

*4:一部ではありますが、結構多い割合なんじゃないでしょうか。