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人の行動を見て、懸念される行動、そしてアドバイス。肥満について。 (2)

人の行動を見て、懸念される行動、そしてアドバイス。肥満について。 (1) - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック の、続きです。


さて、今日は前回提示した「帰りついたら、食べる」の方について考えてみよう。
忌避すべき理由は、かなり沢山あるが、その前に「食べなかったら低血糖になるかも...」と考えた人への回答です。...それは、基礎的な体質でアドレナリン等が分泌され難かったり、低血糖症持ちだったり、治療薬*1を服用している場合以外は、問題はありません*2
医者に聞くと教えてくれると思いますが、血液中の血糖濃度が下がった場合に挙げる働きをする体内物質は複数あり、大抵どれかが働いてくれる*3ため、大きく血糖値が下がる事は基本的にはありません。
勿論、低血糖症などの病気はありますので、そういう状態になれば別ですが。


さて、何で、「遅くに食べてはいけないか」の話をしましょうか。
まあ、理由は色々ありますが、食べた後に血糖値が上がる事によって、すい臓に余分な負担掛けるから、というのがあるでしょうね。
いや、私は健康体だから良いんだよ、と多くの方は言われるかもしれません。けれど、日本人の多くは体質的に太れない、つまりは過食を体内に溜め込めず、高血糖を体脂肪に転化しにくい体質なんですね。
これ等の働きに、すい臓から分泌されるインスリン*4は重要な働きをしていまして、多くの日本人は過度にインスリンを分泌する事はできません*5
また、血糖を下げるには、例えば運動をしたりしてエネルギーを消費し、体内細胞へ血糖を運び込むような行動を取る必要がありますが、深夜の食事では、すぐに寝てしまうことになります。つまりは、エネルギー消費は最下値になるわけで、血糖値上昇が続くことになります。
そういう行動は、すい臓のインスリン分泌活動を酷使することになりがちで、そういった状態が続けば該当細胞が死滅*6し、死滅すれば生存する細胞を酷使する悪いサイクルになり、インスリンの分泌能力に陰りが見られることになるでしょう。


ただし、その状態が発現するまでにはかなり時間があるわけで、通常は、その深夜の血糖値上昇がインスリン等の働きによって抑えられ、生命活動による消費も大きくないことから、それは体内に蓄えられ、体重上昇となって現れるわけです。
まあ、一日の消費カロリーを計算して、一日の摂取カロリーを計算した上で食事を取れば、理論上は肥満には繋がらないはずですが、基礎疾患が無く、自己管理もしていない人の場合は、やはり必要以上に食事をとってしまうのではないでしょうか。
日常生活の途中で食事をとれば、食べ過ぎによって眠くなったり、動き難かったり等の状態になるので色々考えると思うのですが、後は寝るだけの場合には、そういう考察もしないので、安心すぎて食べ過ぎてしまい、肥満化への道を進むのではないか、と思います。


「人の行動を見て、懸念される行動、そしてアドバイス。肥満について。 (3)」 に続きます。

関連リンク
人の行動を見て、懸念される行動、そしてアドバイス。肥満について。 (1) - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック

薬剤による低血糖/副作用で低血糖/
MSDマニュアル家庭版

*1:血糖値を下げる働きをする薬剤。参考 薬剤による低血糖/副作用で低血糖/

*2:MSDマニュアル家庭版

*3:逆に低下させる働きを持つものは、ほぼインスリンのみです。なので、重要視されるわけですね。

*4:血糖を下げると同時に、体内組織に糖を運ぶ働きもある。

*5:ちょっと適切な医学統計資料が見つかりませんでした。後で見つけたら、リンクします。

*6:解剖症例では、分泌細胞が減少している状態が見られるそうな。