平日は、最近忙しいので、記事も短文です。
『http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121009-OYT1T00878.htm』より。
8月26日の逮捕まで10回前後、府警に任意で事情聴取され、「第三者がメールしたに違いない」「脅迫文の書き込み自体知らない」などと無実を訴えたが、逮捕。府警や大阪地検に「IPアドレスという確証がある」と聞き入れられず、「認めたら罪が軽くなる」と持ちかけられたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121009-OYT1T00878.htm
...「確証バイアス*1」と、「自己作成の筋に沿った自白の誘導」と、見事に「冤罪が起きる際の要因に沿った捜査」になってます。
確証バイアスに染まったら、自己の考え以外の事実がある可能性に気付くことはない。
また、警察という大きな恐怖の存在、という意識を忘れれば、本人が職や生活への恐怖から、捜査官の意思を汲み取り、本人のシナリオどおりの回答をしてしまうかも知れず、その結果として虚偽の犯人を作り上げてしまうかもしれない、という可能性に気付けていない。
見事なほどの冤罪への道ですね...。
ちなみに、警察ほどではないが、職場などのパワハラ上司や、派遣など非正規職を締め上げて利益を上げているような、コンプライアンス(CSR)*2上問題があると思われる職場でも、似たような話があり、そこでは業績の良くない内容の犯人に、弱い立場の人間が決め付けられたりする事があります。...本来の要因ではないのに、責任を強く追及されていたりとか。
そういう場でも、自らが「恐怖の存在」と化していることへの考察が甘い。...実は先月、ちょっとそういう系の苦情をヒアリングしていた。
何か、何処も彼処も(どこもかしこも)、嫌な感じですねえ...。弱い立場の人間に、起きたことの犯人の像を押し付けると、真犯人が笑うことになるよ。
...もう少し、その部分に考察が欲しいな。
関連リンク
『http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121009-OYT1T00878.htm』
『http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121009/k10015608581000.html』
『刑事事件(冤罪)の流れと、報道のあり方について、自己雑感 - Togetter』
*1:自分の主張に都合の良い事実しか注目せず、他の可能性を見落とす。