luckdragon2009 - 日々のスケッチブック(Archives)

luckdragon2009 - 日々のスケッチブック [過去記事]

自分が「示さなかったもの」が相手に見えた場合、その正体は何か。

冤罪と、市民通報の危うさ。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック』という記事を書いた際にも、気がついて注釈などを書いたのだけど、物事の描写が薄いと、それとは違う「何か」を読み取ってしまう人が居る。
相手に、自分の言葉が伝わらない時、チェックすべきは自己の確証バイアス(隠れた前提)。 - luckdragon2009 - 日々のスケッチブック』の記事を書く際に、『PKA先生の、甲状腺検診はもっと普及してもいい という話 - Togetter』のコメント欄を読んでいましたが、今までのコメント欄の流れを読んでみても、同じような事が起きている*1
ひとまず、他人のことは分からないので、自分が書いた内容に関して確認した内容に限るが、『自分が「示さなかったもの」が相手の批判を受けている』という内容について考えてみる。...つまり、自分が言っていない内容が、相手の批判対象になっている場合や、何かズレて、批判対象になっている場合に、それをどう考えるべきか、という事だ。


ひとまず、それについて分析した際に分かったのは、「誤読」がその人の批判内容と関係しているということ。
多分だが、人は『自分が否定したい「何か」を相手の主張に見つけた』場合に、『「それが自分の思考(確証バイアス)から生じている」という事に気付かずに、批判に転じてしまうことがある』のではないか、と思う。
私自身も結構良くやるので、身につまされている。そういう意味でも、相手がそういう行動に出た状況は良く分かるのだが、相手に突っ込みを入れるとき、案外、自分自身の思考に対して、チェックが甘くなってしまうのですよね。
多分、「相手の批判に注意力が行っている反動」なのだと思うのだけど、『自分の批判が、「相手の表現したい内容」ではなく、「自分の批判したい内容に転じていること」に気付かなくなっている』のではないか、と思う。
つまりは、自分が見つけた「批判対象」は、本来の意味ではなく、自分が批判したい故に生じた、「別の何者」ということです。


まあ、心理状態を考えた場合、無理からぬことだと思う。何かを見つけたときに、人は、『それが「相手の示したもの」ではなく、「自分の心理状態から生じたもの」とは認めにくい』だろう。
相手が『実は、既に自己の誤りについて考察したり、自説の弱さについて考察している』という事は、気付きにくい*2。...相手のことだし、それを認めてしまうと、自分の批判が行えないとしたら、自分の批判を引っ込めなければならないから。人は、相手を批判するのは気持ちよいが、自己を省みるのは気分良いかと言うと、多分、違う。
また、自分が批判している対象が、実はシステム側の得票によって色づけされているだけ*3であって、本人が強調したい内容でもない、というのもなかなか気付きにくい。
ただ、それをやってしまうと、「表現を行った、真意を知っている本人」に、「差異をチェックされてしまう」事に、なるのです*4けどね...。


さて、相手が言及している『自分が「示さなかったもの」の正体』ですが、これは相手の確証バイアスでしょうね。これは、『本来見えないはずの「隠れた前提」が日の当たるところに出てきている』という意味でもあります。
本人が隠したいと思っていても*5、そういう風に表面に出てきてしまう場合もある。こういう内容は、自省の糧としておきたいと、今回、思いました*6
...それにさ、某所のコメント欄、多分該当者がいると思って、下記の内容書いたら、見事に該当者が出てきているでしょ。批判に心酔するのも良いけど、そういう想像力も持たなきゃ、と思うよ。勿論、強要するつもりはないけどさ。
[



]


...ちなみに、これは心に残ったツイート*7
[

]


と、図らずも「隠れた前提」があからさまになった例。
[

]


そして、念のために繰り返すけど、私のスタンス(主義)。
[

]

*1:こっちの場合には、「書いてある内容が想定していなかった内容」を、何故か指摘していました。...かなり奇妙な感じがした。

*2:そもそも、その内容は言葉として表面に表現されていなかったりする。とはいえ、思索が深い人は、「そういう事を常にやっている」と思うのだけど...。そういう意味では、「相手を軽んじている行為」になるのかな。

*3:これは新しい togetter の機能だけど、私はこの機能が本来言っている意味を違う風に脚色してしまう危険性を少し気にしている。今回の件は、これがかなり関係していると思うので。そこまで得票を得るとは思っていなかった表現を批判しているようなので、ある意味、システムの動作を間違って解釈してしまっているのかな、と少し同情する。まあ、そう行動してしまっているのは、本人なので、その点は仕方ないけど。

*4:今回、まさにそうなった。望む、望まざるとに係らず。

*5:隠すつもりもない、という場合もありますが。

*6:相手が認めたりするのは、基本的に期待していない。特に、そういう反応が返ってくれば別だけど、そういう反応が返ってくる確率は大きいものではないと思っています。たまに、認める人もいるので、全部がそうだとも思っていないけど。

*7:私も、とある疾患持ちだから、「宣告された衝撃」は経験しています。